「社会学講座」アーカイブ(競馬学関連・12)

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講義一覧

12/25 競馬学特論 「駒木研究室・G1予想勉強会 有馬記念」
12/11 
競馬学特論 「駒木研究室・G1予想勉強会 朝日杯フューチュリティS」
12/4 
競馬学特論 「駒木研究室・G1予想勉強会 阪神ジュベナイルフィリーズ」
11/27 
競馬学特論「駒木研究室・G1予想勉強会 ジャパンCダート&ジャパンC」
11/20 
競馬学特論「駒木研究室・G1予想勉強会 マイルCS」
11/13 
競馬学特論 「駒木研究室・G1予想勉強会 エリザベス女王杯」
10/30 
競馬学特論 「駒木研究室・G1予想勉強会 天皇賞・秋」
10/23 
競馬学特論「駒木研究室・G1予想勉強会 菊花賞」
10/16 
競馬学特論 「駒木研究室・G1予想勉強会 秋華賞」
10/3 
競馬学特論 「駒木研究室・G1予想勉強会 スプリンターズS」
8/5 競馬学特殊講義 「駒木博士の高知競馬観戦旅行記」(8・最終回)
8/3 競馬学特殊講義 「駒木博士の高知競馬観戦旅行記」(7)
8/2 競馬学特殊講義 「駒木博士の高知競馬観戦旅行記」(6)
7/29 競馬学特殊講義 「駒木博士の高知競馬観戦旅行記」(5)

 

2004年度第77回講義
12月25日(土) 
競馬学特論
「駒木研究室・G1予想勉強会 有馬記念」

 今年もいよいよ有馬記念。中央競馬のグランプリレースの日がやって参りました。今回は勿論、研究室メンバー総出で勉強会を実施しました。
 ただ申し訳無いのですが、前日分の講義振替実施などでこちらの編集作業が遅れに遅れております。とりあえず土曜深夜には駒木の予想だけ公開しておき、会の詳細と研究室メンバーの予想については日曜レース直前の公開となりました。ご了承下さい。


第49回有馬記念(グランプリ) 中山2500芝内

馬  名 騎 手
ゼンノロブロイ ペリエ
ピサノクウカイ 藤田
ハイアーゲーム 吉田豊
コスモバルク 五十嵐冬
ハーツクライ 横山典
シルクフェイマス 四位
ユキノサンロイヤル 柴田善
ダイタクバートラム 武豊
タップダンスシチー 佐藤哲
10 デルタブルース ボニヤ
11 ヒシミラクル 角田
12 グレイトジャーニー 小牧太
13 ツルマルボーイ 蛯名
14 コイントス 岡部幸
15 アドマイヤドン 安藤勝

駒木:「いやー、あっという間に有馬記念だねえ」
リサ:「グランプリー! Ya----ha----!」
珠美:「今年は博士も色々と忙しくしてらっしゃいましたから、月日の流れも速かったんじゃないですか?」
駒木:「そうだねぇ。去年なんかは電器量販店の片隅で逆浦島現象に苛まれていたから、時間の流れもかなりマッタリとしてたようなね」
順子:「…………」
珠美:「来年は今年よりもう少し楽になれば…といったところですか?」
駒木:「もう少しと言わず、もっと楽になってくれればそれで良いよ(苦笑)」
珠美:「(笑)」
順子「…………」
駒木:「あれ? 順子ちゃんどうした? 今日は元気ないねぇ」
順子:「どうしたも何も、なんでこのクリスマスの夜に、年頃の女の子が雁首揃えて競馬の予想しなくちゃならないんですか! クリスマスですよ!」
珠美:「そんなこと言っても、今年の有馬記念が26日なんだから、予想する日はどうしても25日に……」
順子:「そういう問題じゃないんです! そういう問題じゃなくて、クリスマスにはクリスマスらしい過ごし方ってもんがあるでしょう? 大体、珠美先輩もリサちゃんも、おかしいと思いません? 何かこう、もっと“らしい”過ごし方ってのが……」
珠美:「(苦笑)……ま、気持ちは分からなくもないけど、それを今更言ってもね」
リサ:「おかしいですか? オーストラリアだとクリスマスは仲の良い人とか家族とかと楽しく盛り上がるのが普通ですよ?」
駒木:「まぁ君らにはすまないなぁとは思うよ。でもねぇ順子ちゃん、ちゃんとした予定があるなら前もって言ってくれと。休みをあげるよって告知してたじゃないか」
順子:「……いや、まあ、そう、です、けど……」
駒木:「折角のクリスマスだから、一緒に過ごしたい大切な人がいるなら遠慮せず休んでくれて良いよって言ってただろ? それを何だ、相手を見つけられなかった自分の至らなさを棚に上げてだ、今更文句言われてもどうすりゃいいんだ?」
順子:「……あ、いや……」
駒木:「作れってか。オボッチャマくん作るみたいにボーイフレンド作れってか。打ち切り間際のラブコメマンガで何の脈絡も無く恋敵のお相手をでっち上げるみたいに斡旋しろってか」
順子:「いや、そこまでは……」
駒木:「そもそもだ、クリスマスに競馬の予想なんかしたくないってのはねぇ、ぶっちゃけて言うとこっちだって一緒なんだよ!」
順子:「(笑)」
珠美:「(苦笑)」
駒木:「僕だってねえ、言いたいよ。『週末はちょっと野暮用があって予想が出来ませんので、日曜日の夜にレース回顧で勘弁して下さい』とか、ちょっとニヤケた顔で謝ってみたいさ。『コレ(小指を立てて)がコレ(両手の人差し指を頭の上にかざして鬼のツノに見立てて)でして、すいませんねぇ』…なんて、中川家の漫才みたいなベタな事を言ってみたいよ!」
リサ:「博士、『水曜どうでしょう』の大泉洋サンみたい……」
順子:「(小声で)珠美先輩、ひょっとしてわたし、点けちゃいけない所に火、点けちゃいました?」
珠美:「(小声で)そうみたいね(苦笑)。ま、たまには聞いてあげて(微笑)」
駒木:「今日もちょっと用があって三ノ宮(注:神戸で一番人が多くて華やかな街)に行ったんだよ。そうしたらもうどこを見てもカップル、カップルだよ。通行人の9割以上が男女2人連れでね、もう服装から何からバッチリ決めて、カップル、カップルが小川直也ばりにハッスル、ハッスルしてるわけ」
順子
:「(苦笑)」
駒木:「もうカップルの男なんて見るからにイレ込みまくってるわけだよ。サトラレでもないのに全身から『種付けさせろー種付けさせろー』って思念波を半径1キロ四方に向けて撒き散らしててさぁ、居た堪れないったらありゃしないよ」
珠美:「あの、博士、リサちゃんもいますし、もうちょっとお言葉には気をつけ……」
リサ:「ダイジョウブです。面白いから続けてください(笑)」
駒木:「それでだ、もうカップルなんか見てらんないから目を凝らして“お仲間”を探してみたらだ。1人でいるのは僕に負けず劣らず見るからに冴えない人たちばかりだ。僕ぁもう悲しいよ」
順子:「(笑)」
駒木:「もう道を歩いてるのが嫌になって、行きつけの雀荘に足を運んだらさぁ、いつも週末の午後になれば平気で4卓、5卓立ってる店なのに、クリスマスだからか知らないけど、メンバー(=店員)3人入ってやっと2卓だよ。店内に客5人」
順子:「わ、笑えない……(苦笑)」
駒木:「そうやってね、自分と同じ境遇の冴えないお方とだ、天皇誕生日からぶっ通しでシフトに入ってて意識が混濁しているメンバーさんと卓を囲んでるとね、もう悲しくて悲しくて……。で、自分の手牌を見たら石川啄木の詩を口ずさみたくなるような牌姿ばかりで──」
順子:「働けど働けど…ですか(笑)」
珠美:「……えー博士、大変申し訳ないのですが、そろそろ予想の方を始めないと時間が……」
駒木:「了解(笑)。じゃあ始めようか。珠美ちゃん、進行して」
珠美:「ハイ。それではいつも通り、ステップレース別に大まかな出走馬の概説をお願いします。今回はジャパンカップ組と別路線組に二分割されると思いますが……」
駒木:「そうだね。昔は天皇賞、菊花賞からの直行組も多かったんだけど、最近はステップレースから中3週で天皇賞→中3週でジャパンカップ→中3週で有馬記念…というローテーションの調整ノウハウが浸透して来たのか、アクシデントでもない限りは秋にG1を3戦使うようになって来たね。まぁ今回もジャパンカップ組が主力と見て間違いないだろう。
 2連勝したゼンノロブロイ、まぁ秋緒戦までの詰めの甘さが見られなくなった辺り、ここに来て静かに本格化してるってのはあるんだろうね。天皇賞は恵まれた感じもあったけど、ジャパンカップは相手が相手とはいえ、なかなかに強いケイバをしていた。
 コスモバルクは大健闘ではあるんだけど、あれが現状ではギリギリ一杯かな、という気がしないでもない。まぁ言ってみれば昔のゼンノロブロイというか、牡馬版のトゥザヴィクトリーというか。
 デルタブルースはもう完全に化けちゃった感じだね。2連続で好走されたら、もうフロック扱いするわけにはいかないだろう。ただ、これが秋5戦目。G1の2戦にしても、かなりキツく追われているし、体調面はピークに近いところを維持するだけで精一杯だろうね」
順子:「ジャパンカップと言えば、ヒシミラクルが直線入るところまでは凄かったですよねー」
駒木:「今回は調教の動きを見る限りでは九分程度には復調して来てるみたいだよ。メンバーの水準的にも、勝って来たG1レースとそれほど大差ないし、面白い存在ではあるよね。
 あとはハーツクライとハイアーゲームか。完全にレースの流れに乗り損ねてたから前走は度外視するとしても、脚質的に追込タイプじゃあ中山の2500mは、ちと厳しい。7年前に3歳馬で差し切ったシルクジャスティスに比べると、地力的に一枚落ちる気もするしね」
珠美:「では次に別路線組になりますが、注目はやはり凱旋門賞以来の出走となる日本のエース・タップダンスシチーですね。いかがでしょうか?」
駒木:「んー、凱旋門賞のダメージが結構尾を引いてる感じでね。でも引退レースだっていうんで急ピッチで仕上げて来たみたいんだけど、直前になって引退撤回が決定と。陣営も拍子抜けだろうねぇ。イチかバチかの大勝負でテンションを上げてたら、『来年のこともあるから無茶は止めてね』って話になっちゃった。
 レースは生き物だから判んないけど、勝手に勝ちが転がり込んで来るってシチュエーション以外は勝負に行かないで、とりあえず見せ場だけは……ってレースになるんじゃないかな」
珠美:「なるほど……」
リサ:「珠美サン、タップダンスシチーに◎印つけてるのに……」
順子:「大丈夫。駒木博士の言うことだから(笑)」
駒木:「……講義止めて、あと1時間ぐらい愚痴聞かせてやろうか?」
順子:「いえ、遠慮させてもらいます(笑)」
珠美:「あと注目は天皇賞から直行のシルクフェイマスとツルマルボーイ、それからステイヤーズSで完全復調をアピールしたダイタクバートラムあたりでしょうか?」
駒木:「シルクフェイマスは軽いケガでジャパンカップを断念。まぁ、そのケガは全く気にしなくて良いんだけど、どうも春に比べるとまだフィジカル面が戻りきってないみたいだね。だから春の姿を考えてるとどうかな。
 ツルマルボーイは、やっぱり脚質だろうねぇ。去年にしても勝負が決まってから猛然と追い込んで4着。今年は騎手が2着のヨコテンから出遅れの蛯名に乗り替わり。まぁ微妙だね(笑)。
 ダイタクバートラムは、調子云々より地力だろうね。前走とは比べようも無いメンツの中で走るわけだからね」
順子:「ダートから来たアドマイヤドンはどうです?」
駒木:「そりゃ、元々は芝で2歳チャンピオンになって、菊花賞でも入着経験のある馬だから芝の長距離が向かないはずは無いんだけどね。ただ、ダートほどの強さを期待するのはどうだろう。ノーマークの身軽さを利しての“蹴たぐり”一発があるかないか、だろうね」
珠美:「……時間に巻きが入って来ました。取り急ぎ展開予想をお願いします」
駒木:「逃げるのはタップダンスシチーか、押し出されてコスモバルク……と言いたい所なんだけど、この2頭の陣営は余り逃げたくなさそうだからなぁ。ひょっとすると9年前のマヤノトップガンみたいに意外な馬が逃げるかも知れないよ。デルタブルースとか、コイントスとか。
 ペースは、コスモバルクが引っ張るなら平均ペースになるだろうけど、そうじゃなかったら少し遅めかな。ただ、出走各馬の脚質分布は偏っていないんで、そんなにゴチャついた展開にもならず、ポジション争いで揉める事も無いだろうね。淡々とした流れになって、3コーナーからの持久力勝負か、三分三厘からの決め脚勝負か。
 で、こうなると追込脚質の馬はかなり厳しい。5回もコーナーを回る特殊な形態のレースだしね。まぁ勝負権が有るのは先行集団から中団までかな。勝負所で強引に捲って来るヒシミラクルまでがギリギリだろう」
珠美:「それでは、各自の予想発表に参りましょう。まずは博士からお願いします」
駒木:「はいはい。

◎ 1 ゼンノロブロイ
○ 11 ヒシミラクル
▲ 10 デルタブルース
△ 4 コスモバルク
× 6 シルクフェイマス
× 14 コイントス

 本命は敢えて1番人気のゼンノロブロイから。期待値から考えると割に合わないんで買いたくないんだけど、僕の場合、当てるためにはまず自分を裏切る所から始めないとね(笑)。まぁどんなレースになっても抜け目無く対応できる自在性もあるし、深刻なイン詰まりでも無い限りはペリエが格好はつけてくれるでしょう。優勝候補というより連軸かな。
 2番手、3番手は同系のヒシミラクルデルタブルース。ロングスパート合戦になったらこの2頭だね。トップスピードに入ったら絶対にバテないってのが強み。
 これ以下は2着候補。コスモバルク、実は僕はそんなに力のある馬とは思ってない。弱メンバーでなら1つくらいG1獲ってもおかしくないとは思うけどね。まぁ今回は決め脚勝負になった時の前残り要因。
 シルクフェイマスはギリギリのタイミングで復調したら…だね。むしろ2年前に3着したコイントスの方が面白いかも。こっちは大分体調も戻って来てるみたいだしね。
 馬券は今回は馬連ベースで。1-11、1-10、10-11、1-4、1-6、1-14。ちょっとした展開の変化によって上位馬が入れ替わる可能性が高いので、3連単はお遊び程度に控えるのがベター。1-4-14、10-11-1、11-10-1の3点なんてのはどうかな」
珠美:「私は実績重視・スローペースの前残りを期待してタップダンスシチー本命です。馬連で1-9、4-9、1-4、9-10、8-9、9-11
順子:「わたしはヒシミラクルアドマイヤドンの軸2頭流しマルチで3連単を。(11、15)−(1、4、9、10)です」
リサ:「ワタシは……4番コスモバルクと、四位ジョッキーの乗ったシルクフェイマスで──」
順子:「ヨン様馬券(笑)」
駒木:「まぁ、3年前は9・11テロの年でマンハッタンカフェとアメリカンボスだったからなぁ。でもちょっと苦しいタカモト馬券だね(笑)。どうせならペ・ヨンジュンってことで“ペ”のペリエも入れたらどうだい?(笑)」
珠美:「それですと、騎手の名前が『ペ・四・十』ですしね(笑)」
順子:「あ、ホントだ(笑)」
リサ:「じゃあ馬連ボックスと3連複の1、4、6を」
駒木:「……ということで、今年の競馬学講義も終わりだね。ちょっと中途半端な形になっちゃったけど、また来年宜しくということで」
珠美:「それでは皆さん失礼します」
順子:「お疲れ様でしたー」
リサ:「オツカレでしたー」

 


 

2004年度第73回講義
12月11日(土) 
競馬学特論
「駒木研究室・G1予想勉強会 朝日杯フューチュリティS」

 気がつけば、今年のJRAG1レースもあと2つ。そして、気がついたら駒木、この秋のG1、プライベート馬券は全敗だったりするわけですが。
 やっぱり3連単は難しいと言うか、それ以前に馬連の段階で殆ど外れているんですから救いようがありませんなぁ。状況的に集中して予想出来ていないという事もあるのですが、何かこう、漠然とした己の博才の無さをしみじみと痛感する今日この頃であります。

 毎週スクランブル体制ばっかりやってられませんので、今週はとりあえず研究室メンバーを招集してみました。果たして結論が出るのやら、まぁ「ドリフ大爆笑」の雷様コントを見るような生温かい目で、どうぞご覧下さい。


第56回朝日杯フューチュリティS 中山1600芝外

馬  名 騎 手
コパノフウジン 小野
ペールギュント 小牧太
テイエムヒットベ 熊沢
スキップジャック 勝浦
セイウンニムカウ 田中勝
メジロスパイダー 木幡
マイネルレコルト 後藤浩
ストーミーカフェ 四位
シルクネクサス 柴田善
10 エイシンヴァイデン デムーロ
11 サクセスドマーニ 藤岡
12 マイネルハーティー 武豊
13 エイシンサリヴァン 吉田豊
14 ローランコングレ ボニヤ
15 ディープサマー 藤田
16 マルカジーク 蛯名

駒木:「え〜、第24回どうすんだ馬券当たんねぇよ対策会議〜」
珠美:「(笑)」
順子:「また元ネタに劣らずリアルな回数ですねそれ(笑)」
リサ:「えっと、それは──?」
順子:「あー、リサちゃんみたいな普通の女の子は知らなくていいからそれは(笑)」
駒木:「……まぁ冗談はさておき、だ。秋のG1もラス前。ここまで的中実績があるのが珠美ちゃんの馬連だけという非常事態なんで、ここはキッチリ当てに行くよ」
珠美:「そう言って本当にキッチリ当たれば苦労はないですけどね(苦笑)」
順子:「博士も展開とペースの予想はそれほど外れてないんですけどねー。それがどうして直線の攻防が終わると、フォーカスとかけ離れた結果に終わるのか」
リサ:「順子サンも、3連単の軸は当たるのに、予想は当たってないですよねー(笑)」
順子:「まあねー(苦笑)」
珠美:「……えーと、これ以上雑談を続けていても雰囲気が悪くなるだけのようなので(汗)、博士に出走メンバーの概説をお願いしましょう」
駒木:「……そうだねぇ、一言で表現すると中途半端なメンバーだよね。ステップレースで着順に関係なく強いケイバをした馬がことごとく欠場して、微妙なメンツばっかりが残ってるって感じ。比較的マシなレースをしてるかな…という北海道組に限って外枠とか休み明けとか懸念材料も多いしねぇ」
珠美:「東京スポーツ杯2歳Sを2着したペールギュントはどうですか? なかなか味のあるケイバをしたと私には思えたのですが……」
駒木:「そうだね。まぁ今回のメンバーの中では比較的内容のあるレースをしてるかな…といったところだね。ただ、東スポ杯は1着馬と3着馬が豪快なレースをしてるから、どうしても影が薄くなるかな…といったとこ」
順子:「私はデイリー杯と新潟2歳Sに注目してるんですけど、どうですか? ほら、先週ショウナンパントルが2着したでしょう?」
駒木:「牝馬と牡馬とでは全体的な水準が違うから微妙だけどね。でもまぁ不気味ではあるのは確かだね。来ても来なくても驚けない」
順子:「また売れない占い師並に微妙な返事ですねー(苦笑)」
リサ:「……えーと、京王杯と東スポ杯、レヴェルが高いのはどっちですか?」
駒木:「メンバーそのものは京王杯なんだけど、上位に来た馬の実績とレース振りがちょっと物足りない。逆に東スポ杯は新馬戦から直行の人気先行馬を実績馬が斬り捨てた…みたいな感じだから、信頼出来るのはこっちかな…という気がするね」
リサ:「セイウンニムカウって馬の名前が気になってるんですけど……(苦笑)」
駒木:「ああ、いい名前だね(笑)。でも前走は京王杯でスローペースに恵まれて3着だからなぁ。しかも騎手がカツハルだしなぁ……」
リサ:「う〜〜〜〜ん、どうしようかなー……」
珠美:「……さて。結論が出たり出なかったりのようですが、展開の方はどうでしょう?」
駒木:「キッチリ先行タイプと差し・追込タイプに分かれたって感じだね。速めのペースで縦長の隊列になって、先行争いをする馬以外は展開の紛れは少なくなりそうだ」
珠美:「差し馬の届く展開でしょうか?」
駒木:「理論上はそうなるね。先行馬も折り合い次第で用無しってわけじゃないだろうけど、前々へ行く馬が結構いるから、外枠のディープサマーは厳しいだろうね。中山の芝1600mって、阪神に負けず劣らず外枠不利だから」
順子:「気になってるのはエイシンヴァイデンのデムーロ騎手がどういうレースをするかなんですけど、どうなると思います?」
駒木:「鋭いというか、また微妙な所に目をつけたねー。そうだなぁ、それはレースに乗る他の15人の騎手が一番知りたいんじゃないのかな(笑)」
順子:「なるほど(笑)」
駒木:「まぁデムーロのやる事だから、まず間違いなく際どく勝ちに行くレースをするだろうけどね。経済コースで中団待機して脚を貯めて、直線で一気に……ぐらい考えてるんじゃないのかな。ギリギリのレースをするだろうから、地力そのものを疑わないのなら主力扱いして良いんじゃないのかな」
順子:「博士からお墨付きをもらって良いのやら悪いのやらなんですが、まあ参考にします(笑)」
駒木:「一言多いんだよ(苦笑)」
珠美:「……さて、それでは時間も余裕が有りませんのでフォーカスをお願いします」
駒木:「──じゃあいつも通り印から。

◎ 2 ペールギュント
○ 10 エイシンヴァイデン
▲ 7 マイネルレコルト
△ 4 スキップジャック
× 8 ストーミーカフェ

 ……どの馬も強調材料に欠けるんだけど、まぁ2連続で安定したレースをしてるし、展開も向きそうだしで一応ペールギュント。同じ公営兵庫出身の岩田騎手にG1制覇を先にやられちゃった小牧太騎手にしてみても、ここは踏ん張り所だろうし。関東の人にはピンと来ないかも知れないけど、兵庫のフトシって言えば公営時代はアンカツと並ぶ存在だったんだからね。
 で、あとは前走でコケてる馬の巻き返しに期待するという意味で、エイシンヴァイデンマイネルレコルト。馬券で期待出来るのはここまでだね。あとはあくまで押さえ。
 スキップジャックは前走が最内を通れたってのが大きかっただろうし、ストーミーカフェはまだ仕上がり途上って感じだろうし。あと、ディープサマーは外枠過ぎて買えない。
 馬連だと2-10、2-7、7-10、2-4、2-8。…でもつかないねコレ(苦笑)。3連単はフォーメーションで(2、7、10)−(2、7、10)−(7、10)の4点。こっちはどれも万馬券になるのかな?」
珠美:「…ありがとうございました。私は…というか私もペールギュントが本命です。差し馬に展開が向くということで、相手には差し馬を中心に選んでみました。馬連で2-4、2-7、4-7、2-12、2-14、2-8です」
順子:「私はエイシンヴァイデン本命で。3連単ばっかりだと当たる気しないんで(苦笑)、今日は試しに馬単でいきます。10番から12、7、14、2、15の5点
リサ:「ワタシはやっぱりセイウンニムカウを応援します(笑)。カツハルさんのG1勝ちを見届ける生き証人になりたいと思います! 単勝5番と、馬連で5番から2、10、15、7、12です」
順子:「生き証人(笑)」
駒木:「また難しい単語を知ってるなぁ(笑)」
珠美:「……では、全員の予想が出揃った所でお時間になりました。なお、このレースの発走時刻は15時25分で、普段のG1レースよりやや早めですので、皆さんご注意下さいね。
 ……それでは、皆さん、お疲れ様でした」

駒木:「ご苦労様」
順子:「失礼しまーす」
リサ:「オツカレでしたー」
珠美:「それでは今日の講義を終了します。最後まで御清聴有難うございました」

 


 

2004年度第71回講義
12月4日(土) 
競馬学特論
「駒木研究室・G1予想勉強会 阪神ジュベナイルフィリーズ」

 申し訳有りません。今週も諸々の事情により“スクランブル体制”でお送りします。
 週を追うごとに楽な方向へ逃げているようで、自分でも大変心苦しいのですが、とりあえずは最悪の事態(講義不実施&年末用原稿締切オーバー)を避けるのを最優先事項としてこの時期を乗り切って行こうと思います。


第56回阪神ジュベナイルフィリーズ 阪神1600芝

馬  名 騎 手
カシマフラワー 松永
エリモファイナル 内田博
ラインクラフト 福永
マイネデセール 木幡
ショウナンパントル 吉田豊
アンブロワーズ ホワイト
ハギノコマチ 藤田
テイエムチュラサン 小池
エイシンハッピー
10 ジェダイト 柴田善
11 ミラクルコンサート 和田
12 リヴァプール 川島信
13 クロユリジョウ 池添
14 デアリングハート 武幸
15 モンローブロンド 安藤勝
16 コスモマーベラス 長谷川
17 ライラプス 武豊
18 キャントンガール デムーロ

 前哨戦・ファンタジーSを圧勝したラインクラフトの本命不動、焦点は2着争いの堅いレース……と思われていたが、土曜夕方から夜にかけて阪神地方は台風襲来かと思われるような大雨に見舞われて、馬場渋化は避けられない模様。出走全馬が重より悪い芝馬場の経験が無く、一気に不確定要素の多い波乱含みの様相を呈して来た。ただ、天気は日曜午後から回復に向かうようなので、馬場状態にはレース直前まで注視を怠らないよう申し上げておく。開幕週だけに稍重までならそれほど神経質になる必要はないだろう。
 (追記:午前6時30分現在の天候は曇、芝の馬場状態は稍重です)

 ステップレースはファンタジーS組と別路線組に分けられるだろう。
 まずファンタジーS組は、福永JKが「牝馬同士で現在望み得る最高のメンバー」とコメントしたが、なるほど重賞2着馬や500万条件特別の勝ち馬が集った粒揃いのメンバーだった。そんな中、格の差を見せつけるように抜群の瞬発力で後続を千切ったのが、先述の福永JKが騎乗したラインクラフト。久々に大物感溢れる名牝候補の誕生だった。後続は2着と3、4着に差がついたが、これは多分にペースと展開によるもので、この3頭は互角と見て良いだろう。5着以下はそれらに比べて地力が一枚から二枚落ちる。
 別路線組からは、特に北海道で重賞を勝って来た2頭に注目しておきたい。距離延長や、これまでの対戦相手とのレヴェル差など懸念材料も少なくないが、勝負付けが済んでいないと言う意味で未知の魅力も大きい。その他の、芝のオープン・条件特別をステップにした馬は、ファンタジーSの2〜4着馬グループと同格か少し落ちる程度の地力だろう。
 数年に一度ペースで波乱の立役者となる、新馬・未勝利・平場500万条件戦から直行してきた馬たちだが、今年は実力上位馬の水準がそれほど低くないので、普通に考えれば出番は巡ってこないのではないだろうか。

 展開はほとんどの馬が先行か、最悪でも8〜9番手でレースを進めたい馬で、スタート直後のポジション争いは極めて熾烈なものになりそうだ。この辺は出たとこ勝負なので予想は困難だが、先行馬が10番手以降に回らされると厳しくなるだろう。特に外枠の先行馬は、位置取りで距離損を強いられるので、苦しい展開になるのではないか。
 逃げ宣言しているのはテイエムチュラサンだけだが、好位を求める馬たちに圧される格好となって、ペースは速めの平均ペースからハイペース。澱みの無い息の入らない流れのまま、直線でのサバイバルレースへ。
 直線では、アクシデントや重馬場が合わない事態でも起こらない限り、ラインクラフトが一気に抜け出しを図るだろう。そこへ唯一の差し馬・リヴァプールがどう馬群を捌いて決め手を見せつけるか。とにかく地力以上に運を必要とする、予想者泣かせの予想困難な展開となりそうだ。

 ……さて、それでは駒木のフォーカスを紹介しよう。

◎ 3 ラインクラフト
○ 12 リヴァプール
▲ 1 カシマフラワー
△ 15 モンローブロンド
× 6 アンブロワーズ
× 10 ジェダイト

 本命はやはり、人気もしているが地力上位のラインクラフト。実力をフルに発揮出来さえすれば、今回も次元の違いを見せ付けてくれそうだ。
 2番手以下はほぼ横一線だが、ここは唯一の差し馬らしい差し馬であるリヴァプールを推したい。位置取りに囚われる事無く、自分のペースでレースが運べそうなのはやはり強み。問題は川島JKがその“自分のレース”をするだけの余裕があるかどうかだが……。
 3番手評価にはカシマフラワーを抜擢。ただこれは馬場悪化に伴う対応なので、馬場状態が回復した場合は×印に繰り下げる事になる。ダート馬の印象が強いが、すずらんSの相手関係(2着に負かしたケイアイブーケがファンタジーSで5番人気7着)から考えると、芝でもファンタジーS入着組ぐらいの力はあるだろう。
 モンローブロンドは今回、速めのペースにどこまで対応出来るかがカギになってくるだろう。伏兵としては穴人気してしまっているが、アンブロワーズとジェダイト。これまでの相手関係を考慮すると2着、3着争いなら互角に争える。
 有力馬の一角を占めるライラプスだが、この外枠はやはり余りにも酷。去年のヤマニンアルシオンのような展開利は望めそうに無いだけに、入着一杯で終わりそうな気配。

 馬連3-12、1-3、1-12、3-15、3-6、3-10の6点(馬場回復時は1-12を12-15に変更)
 3連単フォーメーション(1、3、12)−(1、3、12)−(1、12)の4点(馬場回復時は1番を15番に変更)

 そして、今回もフォーカスだけの参加になってしまった、3人娘のフォーカスは以下の通りです。彼女たちのファンの皆さん、申し訳無いです。

 栗藤珠美…ラインクラフトの軸鉄板。馬連流し3−12、17、15、5、6の5点。
 一色順子…荒れ気味の馬場を勝って来た北海道組2頭に注目。3連単軸2頭マルチ(1、6)−(3、12、15、17)の24点。
 リサ=バンベリー…ラインクラフトの圧勝とファンタジーS組の再来を期待して。馬連3-15、3-12、12-15、3-17の4点

 ……ということになりました。来週は多少マシな講義がお届けできるんではないかと思います。どうか何卒。

 


 

2004年第69回講義
11月27日(土) 
競馬学特論
「駒木研究室・G1予想勉強会 ジャパンCダート&ジャパンC」

 朝からバタバタしまくって何とか表紙データを入稿完了。ここの所、馴れない事の連続で神経が参りまくっている駒木ハヤトがお送りする競馬学特論であります。

 さて、この週末はご存知の通り、例年は土・日に分けて開催している「ジャパンカップ」の名の付くG1レース2競走を、より集客と売上げが見込める日曜日に施行してしまうという“ゴールデンジュビリーデー”が開催されます。
 本来ならば、こんなお祭り的なイベントは当講座でもそれなりの大きな扱いで採り上げなければならないのでしょうが、残念ながら物理的事情の制約が厳しいのが現状です。というか、普段1レース分の予想をお送りするだけでも日曜早朝までかかっているのに、2レースの予想をどうしろと言うのか…という感じです(苦笑)。
 ……というわけで、今回は準備時間圧縮のため、出走各馬の短評を省略した上で、駒木による単独講義の形式でお届けしたいと思います。何卒ご了承下さい。


第5回ジャパンカップダート 東京2100ダ

馬  名
(赤字は外国調教馬)
騎 手
ナイキアディライト 石崎隆
クーリンガー 和田
スナークレイアース 小野
ジンクライシス 蛯名
ユートピア デムーロ
イーグルカフェ 田中勝
オミクロン スボリッチ
シロキタゴッドラン 柴田善
ハードクリスタル 岡部幸
10 アドマイヤドン 安藤勝
11 トータルインパクト スミス
12 ヴォルテクス ファロン
13 トップオブワールド 四位
14 タイムパラドックス 武豊
15 ホーマンベルウィン ペリエ
16 ローエングリン 横山典

 1番人気の馬が3年連続で変わらないという、新鮮味と層の厚さに欠ける日本勢と、これまた相変わらず質・量・信頼感に欠ける外国勢が、普段は重賞はおろかオープン特別ですら滅多に使われない東京2100mコースで相見えるという不確定要素の権化のようなレース。出走各馬の地力差が大きいので人気は偏るだろうが、同じようなパターンで行われた過去のこのレースでは人気薄が上位に突っ込んで来ているケースが目立つ。人気馬に対する過度の信頼は禁物と言える。
 日本勢はジャパンブリーダーズC組が実績も含めて優勢で、馬券作戦もやはりこのレースの上位馬が中心という事になるだろう。未知の魅力という点で、ダート経験が3歳の下級条件時代以来というローエングリンに注目が集まっているが、「明らかに通用しない実力のダート馬よりは期待出来る」程度の認識で留め置くのが妥当ではないだろうか。
 外国勢は、そもそもダート競走自体が発展途上のヨーロッパ勢は論外。期待をかけるならダート競馬の“本家”アメリカ勢という事になるのだが、これも3年前に強豪リドパレスが良い所無く惨敗しているように、日本独特の砂馬場適性によって結果が大きく左右される傾向にあるようだ。今回出走するトータルインパクトは「前年優勝馬のフリートストリートダンサーより数段格上」という理由で支持されているようだが、そのフリートストリートダンサーと第1回3着馬のロードスターリングは、下馬評の段階では「これまでの実績から見ると地力に劣るため苦戦」と言われていた馬だった。このレースに限っては外国におけるダート実績は一切信頼出来ない。アメリカ馬ならどの馬も均等にチャンスとリスクがあると見るべきだ。

 さて展開だが、逃げ馬はナイキアディライト、ユートピア、ローエングリンの3頭だが、9度の連対が全て逃げで占められているナイキアディライトが最内の枠順も利してハナを切りそう。ペースは速めの平均〜ハイペースか。しかし、有力とされるアドマイヤドンやトータルインパクトなど、先団〜好位でレースを進めたい馬が半数以上を占めるメンバー構成ゆえ、逃げ馬にとってはかなり過酷な流れになる事は間違いない。
 また、先行馬の中には注文通りにレースを進められない馬も相当数出そうで、展開はかなり流動的。501メートルの長い直線では壮絶な消耗戦が展開される事になるだろう。こういう場合、本来なら差し・追込馬の出番になるのだが、今回のメンツを見るといかにも力不足。敢えて1頭挙げるなら、一昨年の覇者・イーグルカフェだが、この馬が勝った時は「中団から追込馬の決手を発揮して勝つ」というデットーリの美技が冴えてこそのものだった。

 そういうわけで、余りにも不確定要素が大きいレースではあるのだが、ではそういったレースを予想する際に何が一番の拠り所になるかと言えば、これはやはり地力と騎手の腕という事になってしまう。パチンコで釘を見て台を選ぶように、より高い確率で勝利の見込めるチョイスをしてみたい。

◎ 10 アドマイヤドン
○ 5 ユートピア
▲ 11 トータルインパクト
△ 16 ローエングリン
★ 14 タイムパラドックス

 ……ということで、本命はやはりアドマイヤドン。このレースでは勝ち運に恵まれていない印象があるし、競り合いに弱く、時折コロッと負けてしまう悪癖があるのだが、やはり確率論的に考えるとこの馬以外に本命を任せられる馬は見出し難い。負けるにしても2着か3着で、馬券の軸馬として外すわけにはいかないだろう。
 対抗格にはユートピアを推す。3歳秋以降の長期不振と、芝レースにおける頼りない戦績が嫌気されて人気をやや落としているが、2走前に当時交流重賞無敗だったアドマイヤドンを破るなど、伏兵に留まらないだけの力は持っている。デムーロ騎手の豪腕にも期待。
 アメリカのトータルインパクトが単穴。先述の理由からして、アメリカ馬はこれぐらいが適切な評価と考える。
 未知の魅力からローエングリンも一応印を打っておく。展開は厳しいが、ダート適性如何によっては大変身も考えられる。穴人気気味のタイムパラドックスは3連単の3着要員だが、前売段階のオッズを見る限りでは期待値が余りにも低すぎて買い辛い。
 馬券は2連勝式なら馬連で5-10、10-11、5-11、10-16の4点3連単は(5、10、11)の3頭ボックス6点+フォーメーション(5、10)−(5、10、16)−(5、10、16)4点の計10点

 ちなみに、研究室メンバーのフォーカスは以下の通り。

 栗藤珠美…やはり実績上位のアドマイヤドンから。馬連10-14、10-11、11-14、5-10、10-16、6-10の6点。
 一色順子…デムーロ効果に期待してユートピアに期待。3連単フォーメーション(5、10)−(5、10)−(1、4、6、9、14、16)の12点。
 リサ=バンベリー…いつも芝のレースで頑張る姿が気になっているローエングリンを応援。馬連10-16、11-16、10-11、14-16、5-16の5点


第24回ジャパンカップ 東京2400芝

馬  名
(赤字は外国調教馬)
騎 手
ポリシーメイカー パスキエ
リュヌドール ジャルネ
ハーツクライ 武豊
ナリタセンチュリー 柴田善
フェニックスリーチ ドワイヤー
マグナーテン 岡部幸
デルタブルース 安藤勝
エルノヴァ 藤田
ゼンノロブロイ ペリエ
10 コスモバルク ルメール
11 ヒシミラクル 角田
12 ハイアーゲーム デムーロ
13 トーセンダンディ 江田照
14 ホウキパウェーブ 横山典
15 パワーズコート スペンサー
16 ウォーサン ファロン

 日本勢が掲示板独占を果たした01年以来の低レヴェルとも言われる今年の外国勢ではあるが、ホスト国日本も、ここ10年では96年(バブルガムフェローが大将格で惨敗し、秋華賞馬ファビラスラフィンがまさかの2着好走)か99年(スペシャルウィークが孤軍奮闘)と匹敵する質・量に欠けるメンバー構成で、1着賞金2億5000万の国際G1とは名ばかりの低調な一戦。よってダートに引き続き、こちらも不確定要素満載で予想者泣かせのレースと言っていいだろう。
 日本馬にとってのステップレースは天皇賞と菊花賞だが、どちらも確固たる本命不在のメンバー構成だった上に、有力馬の相次ぐ凡走と人気薄の台頭によって実力査定が極めて困難な内容になってしまった。まるで宝塚記念2着馬候補とステイヤーズS1着馬候補のお披露目会のようだ(笑)。敢えて言うなら、今の馬場状態から勘案して菊花賞上位組に注目といったところだが。
 外国勢5頭は、海外での実績だけなら日本勢と比べても見劣りしないが、スピード競馬適性の面で疑問符が付く馬ばかり。好走するとすれば8枠の2頭だろうが……。

 展開は、コスモバルク陣営が「今回は控えさせる」と明言しているため、順当に行けばマグナーテンが逃げるだろう。僚馬・ゼンノロブロイのペースメーカー役を務める。道中は、やや遅めの平均ペースになるのではないか。
 好位に控えるのはパワーズコート、コスモバルク、デルタブルースあたり。ゼンノロブロイはそれらを見る形で中団を追走か。その他の有力馬は直線一気のタイプが多く、ハイアーゲーム、ホウキパウェーブが10番手前後、ハーツクライ、ナリタセンチュリーは最後方付近からのレースになるだろう。
 直線は決め手よりも底力勝負のサバイバルゲーム。昨年は“行った行った”のレースになったが、本来は好位〜中位から差脚を伸ばす馬の活躍が目立つ。 

 ……さて、そういうわけでフォーカスは以下の通り。

◎ 7 デルタブルース
○ 15 パワーズコート
▲ 9 ゼンノロブロイ
△ 12 ハイアーゲーム
× 14 ホウキパウェーブ
× 16 ウォーサン

 本命には菊花賞馬・デルタブルースを抜擢。最近の傾向として、混戦ムードのレースではステイヤータイプの馬がバテない強みを活かして上位に食い込むケースが多く、今回もそういう諸条件が揃っている感がある。
 外国馬からは人気しているがパワーズコートを挙げておく。気性難が懸念材料だが、ほぼ3着を外さないという堅実さも併せ持つ。
 天皇賞を制したゼンノロブロイだが、前走は相手と展開に恵まれた感が強い。1番人気は人気過剰とも思えるが、果たして? 
 3歳馬からは、まずはハイアーゲーム。菊花賞は11着惨敗だったが、これは出遅れとチグハグなレース運びが全て。名手・デムーロが乗って巻き返すか。ホウキパウェーブは今回が菊花賞の走りがホンモノかどうかを知るための試金石。菊花賞以外の実績は今一つだが?
 最後に外国馬からもう1頭、ウォーサン。日本でもお馴染のカーリアン産駒。カーリアンの仔と言えば、1800m前後のレース、しかも休み明けに強いという印象があったが、この馬は母系の影響か距離が長い方が良いスタミナタイプ。デルタブルースを推す以上、この馬にも印を打っておくべきだろう。
 2連勝式なら馬単で勝負。7番1着流しで9、12、14、15、16へ5点。3連単はほとんどの組み合わせが万馬券と、かなりの割れ方をしているが、これはそれだけ当たり難いという事で多点買いは逆に禁物。ここは宝くじを買うような気持ちでフォーメーション(7、15)−(7、9、15)−(7、9、15)の4点としよう。

 なお、研究室メンバーのフォーカスは以下の通り。

 栗藤珠美…展開有利。実績とペリエ騎手を信頼してゼンノロブロイ中心。馬連9-10、9-15、10-15、7-9、3-9、9-16の6点。
 一色順子…困った時のガイジン騎手頼み。3連単軸2頭流しマルチ(12、16)−(2、7、9、10)の24点。
 リサ=バンベリー…外国馬が活躍するところを見てみたいので、外国馬5頭のボックス買い。馬連ボックス1、2、5、15、16の10点


 ──と、駆け足で2つのレースを採り上げてみました。如何だったでしょうか? ただ、ジャパンカップはメチャクチャ相性の悪いレースなので、実は全く自信がありません(笑)。いつも通り理屈だけ当たって予想は大ハズレになるような気がしてなりませんが、祈るような気持ちで馬券を買ってみたいと思います。
 それでは、皆さんの健闘を祈りつつ、今日の講義を終わります。

 


 

2004年第66回講義
11月20日(土) 
競馬学特論
「駒木研究室・G1予想勉強会 マイルCS」

 どうも、当講座専任講師の駒木ハヤトです。
 今週も張り切って、研究室総出で競馬学特論の講義……といきたいところなのですが、今週は諸般の事情により駒木1人の“簡易版”講義とさせて頂きます。
 また、来週は同日にG1が2レースという“ジャパンカップ・デー”なのですが、そちらの方も十分な時間を確保出来るかは微妙な情勢となっております。
 この埋め合わせは年末にさせて頂くつもりでおりますので、今しばらくご辛抱下さい。


第21回マイルチャンピオンシップ 京都1600芝外

馬  名 騎 手
ギャラントアロー

昨年は人気薄を利して3着逃げ粘り。春以降の不振が気になる所だが、今回は久々に人気薄のレースになりそう。マイペースなら怖さはある。

フォルクローレ 佐藤哲

オープン2戦は健闘するも一線級との差を感じさせられる内容。無心の差しがどこまで届くか?

ラクティ(外国調教馬) ロビンソン

欧州現役最強クラスが堂々登場。固い馬場への適性もあり、ファルブラヴ相手とも互角に戦い、日本でも通用するだけの実力も証明済み。折り合いさえつけば好勝負は間違いない。

マイネルソロモン 小牧太

嵌ったとはいえ、前走の差し脚は立派の一言。更なる相手強化で課題は山積みだが、展開に恵まれればチャンスはあるはず。

ファインモーション 武豊

前年2着馬。北海道シリーズでリズムを取り戻し、3ヶ月の待機で満を持した。調教の動きは申し分無く、あとは馬群をどう捌くかがカギ。

マイソールサウンド 本田

ムラ脚ゆえ大敗続きでも侮れぬが、掴み所の無い馬だけにセールスポイントを探すのが難しい。諸々の懸念材料に目を瞑り、ヒモ穴として買うだけの価値はあると思うが……。

デュランダル 池添

ディフェンディングチャンピオンが一叩きして堂々たる参戦。本来はマイラーだけに、マトモなら前走以上のパフォーマンスは必至。日本古馬勢の中では地力が頭一つ抜けている印象。

テレグノシス 横山典

言わずと知れた府中巧者の名マイラー。他の競馬場でも入着経験はあり、京都コースも全く苦手というわけではないが、同型の強豪相手と差し比べでどこまで伍することが出来るか。

バランスオブゲーム 田中勝

マイルG1で3、4、3着という究極の善戦マンが今年もこの舞台に登場。ただし今年は相手も強化された印象で、この馬に連対圏へ突っ込めるだけのパワーがあるかどうかは……?

10 プリサイズマシーン 藤田

芝へダートへと転戦するゼネラリストも、G2級で入着一杯の実績では、ここで強く推せるはずも無く。

11 メイショウボーラー 福永

秋緒戦のスワンSでは、ハイペースに泣きながらも古馬勢と戦える地力は誇示した。しかし、G1戦績を顧みると、入着以上の活躍を果たすには何かと恵まれが必要のようで。

12 アドマイヤマックス 武幸

昨年の安田記念で2着馬が富士Sで完全復活。体調のピークを過ぎたとは関係者の弁だが、調教の動きは以前絶好。相手なりに流れ込んでしまう詰めの甘さが心配だが地力はある。

13 マイネルモルゲン 後藤浩

現状はハンデG3専門のクセ馬。正攻法では通じる可能性は低く、アッと言わせるなら意表を突いた奇襲戦法ということになるだろうが。

14 ナイトフライヤー 柴原

条件戦を勝ち上がり、今回が富士Sに続くオープン挑戦2戦目。休み明けを叩いた上積みはあろうが、それ以上に相手強化の荷が重そう。

15 ダンスインザームード ルメール

気性難の収まった天皇賞では古馬・牡馬相手に堂々の2着。やはり並の牝馬ではない。ただ、トゥザヴィクトリーを思わせるゴール前の失速癖がやや気になるところで。

16 ロードフラッグ 松永

オープン特別・G3を主戦場にする馬が、7歳にしてG1初挑戦。果敢なチャレンジ精神は認めるが、ここで通用する見込みは……?

※表内短評の執筆者は駒木ハヤトです。

 ◎駒木ハヤトのレース展望

 明らかにG1上級の実力を持つ馬が数頭による上位拮抗の組み合わせ。ただし、有力各馬はそれぞれ無視できない不安を抱え、波乱の目も否定出来ず。一方でワンチャンス・ツーチャンスがあれば馬券圏内に届く馬も多数おり、油断のならないメンバー構成と言える。

 主な前哨戦は、スワンS、富士S、そして今年はマイラーの出走が多かった天皇賞・秋の3レース。
 スワンSはメイショウボーラーやシーイズトウショウなど、G1で2〜3着を争うクラスのメンバーが集まったが、緩い馬場な上にハイペースで先行馬総崩れで実力通りの決着には程遠いレース内容。そんな中、好位で上手く立ち回り、古馬相手のレースにメドの立ったメイショウボーラーだけが収穫を得た感じ。2着のマイネルソロモンに関しては、この馬が強かったというより、この馬が来る位荒れた実力測定には参考外のレースだった…という印象だ。
 富士Sは、G1で2着、3着の経験があるアドマイヤマックスが久々の勝ち鞍を挙げたが、他はG3クラスのメンバーだっただけに、これは順当勝ちか。故に、他の出走馬については語る必要も有るまい。
 天皇賞組は人気を背負って敗れたテレグノシスと、人気薄で好走したダンスインザムードの明暗がクッキリ分かれたレースとなった。チャンピオン級の集う中距離G1としては余りに寂しいレヴェルではあったが、マイルCSの前哨戦としてはやはり価値のあるレースと言えるのではないか。
 別路線からは極悪条件のスプリンターズSから直行したデュランダル、札幌記念で超G2級のマイラー2頭を相手に完勝したファインモーション、そしてイギリスのクイーンエリザベス2世Sを手土産に来日した外国調教馬のラクティ。いずれも実力・実績共に十二分であるが故の“オレ流”臨戦過程という事になるか。これらの馬が真っ当なステップレースを使わなかった事に何ら問題は無く、逆にそのせいでステップレースの価値が落ちただけ…とさえ言える。

 展開はギャラントアローが強引にハナを切り、それをメイショウボーラー、ダンスインザムード、ラクティといった有力先行馬が追いかける展開。ファインモーションは中位から馬群の外へ馬を持ち出して4コーナー捲り、デュランダルやテレグノシスはいつも通りに直線一気の追込戦法。
 ペースは先頭を走るギャラントアローが飛ばすため記録上はハイペースのレースになるだろう。ただ、全体的に見れば、速めの平均ペースで縦長の隊列という展開の紛れが少ない流れになるのではないか。
 ちなみに、ここ10年の傾向を見ると差し・追込勢が有利とのデータが出ている。3〜4コーナーの下りでつけた勢いが平坦な直線では目減りせず、一気に前を捕まえてしまうのだろうか。先行・好位グループから粘りこむには相当の実力か展開の恵まれが必要で、逃げ粘りは至難の業。7年前にキョウエイマーチがタイキシャトルの2着に粘って以来連対例は無く、3着にしても去年のギャラントアローと8年前のエイシンワシントンのみ。

 さて、前置きはこれくらいにしておいて、フォーカスを披露してみよう。

◎ 7 デュランダル
○ 3 ラクティ
▲ 5 ファインモーション
△ 15 ダンスインザムード
× 12 アドマイヤマックス
× 11 メイショウボーラー

 地力的にはデュランダルとラクティの2頭が抜けている感じ。実力通りに走る事さえ出来れば(それが難しいのだが)、この2頭のうちどちらかが勝ち馬になるのではないか。ただ、ラクティは折り合いを欠いて大敗するケースが近3走で2度もあり、環境の変化などを考慮すると今回は軸馬には推し辛く対抗の扱いとした。
 これに続くのは、昨年2着のファインモーション。同じ牝馬なら天皇賞2着のダンスインザムードの方を上位に据える手もあったが、あのゼンノロブロイにキッチリ差し切られるという味わい深い負けっぷりを考えると、最後の直線で甘くならないか心配になる。
 伏兵は復活なったアドマイヤマックス。実績の割に人気が薄く、馬券的な妙味も膨らむところ。メイショウボーラーも実績馬の凡走があれば浮上する。また、印は打たなかったが、テレグノシスもワイド・3連単の一角としてなら考慮する余地もあるだろう。

 1番人気に◎を打ってしまったので馬単は妙味が薄く、2連勝式なら馬連だろう。手堅く行くなら3-7、5-7、3-5、7-15、7-11の5点3連単なら絞り込んでフォーメーション(3、7)−(3、5、7)−(3、5、7、15)の8点としたい。人気馬同士の組み合わせだが、3連単は1番人気でも45倍近くあるので狙う価値はあるだろう。印通り手広くいくなら(3、7)−(3、5、7、11、15)−(3、5、7、11、12、15)だが、これだと32点にもなり、費用対効果はガクンと落ちる。

 なお、参考までに他の研究室メンバーのフォーカスも紹介しておくと、

 栗藤珠美…馬連5-7、5-15、7-15、3-5、3-8、3-12
 一色順子…3連単軸2頭流しマルチ(7、8)−(4、5、9、12)の24点。
 リサ=バンベリー…単勝3&馬連流し3−(1、5、7、8、11、15)

 ……といったところ。詳しいコメントが紹介できないのが残念だが、受講生さんには、何故こういう予想になったのか想像するする事も含めて楽しんで頂く事にしよう。


 それでは、手短ながら、今週の競馬学講義を終わります。日曜日は金曜日に間に合わなかったゼミ後半分をお送りする予定です。

 


 

2004年第64回講義
11月13日(土) 
競馬学特論
「駒木研究室・G1予想勉強会 エリザベス女王杯」

 2週間ぶりの競馬学講義をお届けします。
 今週も時間に追われておりますので、早速講義に参りましょう。
 しかし、こんなに競馬学講義をやるのが苦痛なシーズンは初めてです(苦笑)。


第29回エリザベス女王杯 京都2200芝外

馬  名 騎 手
メモリーキアヌ 秋山

軽ハンデの愛知杯では見事な奇襲成功だが、広いコースでの正攻法では入着クラスに甘んじる現状。昨年の秋華賞(8着)以来のG1挑戦で、果たしてどこまで……?

マイネヌーヴェル 佐藤哲

2歳秋〜3歳春までに3連勝、桜花賞で穴人気したのも最早過去の話か。愚直に差し一辺倒で活路を探るが、マトモに行けば入着一杯の気配。

グローリアスデイズ 小牧太

前走秋華賞はスタート直前に気性難が出てレースにならず。トライアル重賞で連続好走した実績は侮れぬが……?

オースミハルカ 川島信

クイーンS→府中牝馬Sと前哨戦連続制覇はフロックでは不可能。メンバー強化、400mの距離延長は相当に厳しいが、昨年(9着)より上積みはありそうで。

ドルチェリモーネ 岩田

休養明けいきなりのG1挑戦は無謀に過ぎた前走、体調面での上積みはあるだろうが、まだピークには届かぬ気配。歴戦の古馬相手ではセールスポイントが見出せぬ。

レクレドール 渡辺

6着に終わった秋華賞は格負けの印象。G1ホース3頭とは差をつけられた感有るが、人気上位馬凡走の際の“リザーバー”としての資格は有。先行馬ペースを捌けるかがカギだが

スイープトウショウ 池添

完璧な追込が決まって悲願のG1制覇を果たした前走だが、余りにも上手く行き過ぎた感も。1度有る事は2度有るか……?

ヤマニンアラバスタ 松永

牝馬三冠を9→3→5着で完走。牝馬G3クラスでは上位の実力だが、G1を狙うにはいささかパンチに欠ける感も。展開に恵まれての3着候補までか。

オースミコスモ 本田

G1指定オープン2勝、重賞3勝の実績は光るが、実績はほぼ1600〜1800mに限定。この距離は余りにも微妙で。

10 メイショウバトラー 武幸

「メイショウホムラ産駒の記念参戦」の趣が強かった昨年から一転、伏兵的存在ながら勝負権を持って登場。斤量56キロ、距離延長、詰めの甘さなど課題は多いが展開利して粘込む。

11 シンコールビー 四位

果敢なオープン挑戦続けるも、今年は8戦して全て着外。前走は準オープンでも見せ場無く、ここはもはや場違いの様相。

12 アドマイヤグルーヴ 武豊

ディフェンディグチャンピオン登場。3着激走の天皇賞からの強硬日程で反動が懸念されるが、実力は文句ナシで最右翼。敵は己だ。

13 レマーズガール 赤木

交流重賞を転戦中のダート馬が突然の芝G1挑戦。馬場悪化に一縷の望みをかけたが、良馬場では苦戦必至だろう。

14 エリモピクシー 福永

5歳にしてオープン昇格、6歳の今年から重賞戦線に登場した遅咲きの馬。手堅い走りからワイド・3連単要員としての期待高まるが、勝ち負け争うに一枚落ちそう。

15 スティルインラブ

史上2頭目の三冠牝馬も今年は突然の大スランプ。崩したリズムを懸命に建て直し、捲土重来を期す。ここ一本に絞ったローテーと先行馬有利の展開は大きなアドバンテージ。

16 ウォートルベリー(外国調教馬) ルメール

昨年3着のタイガーテイルと互角以上の潜在能力も、堅い馬場は大の苦手の様子。展開利は見込めるも、良馬場・高速コースでは持ち時計的にかなり厳しそう。

17 エルノヴァ ペリエ

格上挑戦で激走したクイーンSは記憶に新しいが、府中牝馬Sの走りを見る限りでは、G1級相手には今一歩足りなさそう。ペリエマジックでどこまで迫れるか?

18 ブライアンズレター 川原

芝未勝利・1000万条件の身でこの舞台は余りにも場違い。力は出せそうだが、常識的に考えて通用する地力はあるまい。

※表内短評の執筆者は駒木ハヤトです。

 ◎駒木研究室・合同作戦会議

珠美:「受講生の皆様、こんばんは。栗藤珠美です」
順子:「一色順子でーす」
リサ
:「リサ=バンベリーです!」
駒木
:「……というわけで、今回から4人で一緒に予想ミーティングをやる事にしたよ。最近は色々あって毎回準備が遅れ気味で、二部構成じゃキツくなって来てね。苦肉の策だけど、これもまぁ仕方ないかなと」
順子:「当たらない予想を延々と二部構成で聞かされる受講生さんも迷惑ですしねー(笑)」
珠美:「博士も私たちも、的中させようと頑張ってはいるのですが……(苦笑)」
リサ:「待ってる間は研究室にあった『じゃじゃ馬グルーミンup!』で競馬の勉強をしてたんですけど、この前の天皇賞の時でとうとう読み切っちゃいました」
順子:「小学館コミックス全26巻(笑)」
駒木:「いやー、申し訳無い。これでも春までに比べると楽ではあるんだけど、思ったよりも作業時間が短縮出来なくてね。とりあえず、もっと良い企画が思い浮かぶまでは暫定的にこのスタイルで行こうかなと思ってるよ。
 ……まぁそういうわけで、そろそろ本題に移ろうか。珠美ちゃん、進行頼む」
珠美:「ハイ。出走各馬の評価については掲示してある出馬表をご覧頂くとしまして、まずは前哨戦の分析からですね」
順子:「えーと博士、やっぱり3歳が秋華賞で、古馬は府中牝馬Sってとこですか?」
駒木:「まぁそうなるね。今なんか2レース同日開催で、世代別合同トライアルみたいなもんだし。過去のデータを調べても、このレースが古馬混合になってからはずっとこの傾向が続いてるね。
 まぁ例外としては、牝馬限定のカテゴリに収まらない馬が一旦京都大賞典とか毎日王冠から天皇賞を目指しておきながら、『やっぱりメンバー楽な方へ』って路線変更して来たパターン。で、こういう時は“格下挑戦”だから、アッサリと上位に食い込むパターンも多いね」
珠美:「今回はアドマイヤグルーヴがその別路線組に該当でしょうか?」
駒木:「まぁそういう事になるね。ただ、天皇賞を断念せずに、出走してから中1週で参戦ってパターンは初めてだから、これは例外中の例外と言えるかも知れない」
順子:「結局のとこ、アドマイヤグルーヴはどうなんですか? 反動出ません?」
駒木:「それが簡単に判るなら苦労はしないよ(苦笑)。まぁ、よっぽど調子が良いから出走させるんだろうけど、競馬には“見えない疲れ”っていうヤツがあるからねぇ」
順子:「まあ確かに、それが判ったらギャンブルになりませんもんねー(笑)」
珠美:「それで博士、今年の前哨戦の水準はどのくらいだと思われますか?」
駒木:「そうだねぇ。まず3歳の秋華賞、これは三冠レースのG1だけあってなかなかの水準だ。4着のダンスインザムードが天皇賞で2着して一気に値打ちが上がったね。ただ、スイープトウショウ以外の馬は一枚から二枚格下で、牝馬限定G2〜G3クラスかな、といった感じ。
 府中牝馬Sの方は、去年のエリザベス女王杯で惨敗した2頭が上位を占め