「社会学講座」アーカイブ(競馬学関連・8)

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講義一覧

9/20 競馬学特論 「第1回・駒木研究室競馬予想No.1決定戦〜03年秋プレシーズンマッチ第2戦・ローズS」
9/13 競馬学特論 「第1回・駒木研究室競馬予想No.1決定戦〜03年秋プレシーズンマッチ第1戦・セントウルS」

6/28 
競馬学特論 「G1予想・宝塚記念編」
6/7 競馬学特論 「G1予想・安田記念編」
6/2 2時限 競馬学特論 「G1プレイバック・東京優駿(日本ダービー)編」

5/24 
競馬学特論 「G1予想・優駿牝馬(オークス)編」
5/10 
競馬学特論 「G1予想・NHKマイルC編」
5/3  
競馬学特論「G1予想・天皇賞(春)編」
4/19 競馬学特論 「G1予想・皐月賞編」
4/12 
競馬学特論「G1予想・桜花賞編」

 

2003年第64回講義
9月20日(土) 競馬学特論
「第1回・駒木研究室競馬予想No.1決定戦〜03年秋プレシーズンマッチ第2戦・ローズS」

 こんばんは、駒木ハヤトです。
 さて、いきなりで恐縮ですが、今日から当講座では三夜連続で競馬学講義を行います。まぁ要は、競馬予想と積み残しの競馬学概論の講義シリーズを続けて消化するだけだったりするのですが(苦笑)。
 元々この仁川経済大学は、本学キャンパスの間近にある阪神競馬場の別名を冠に戴く、競馬学メインの大学。出席率がやや心配ではありますが、駒木研究室のメンバーはいつになく張り切っております(笑)。どうか3日間お付き合いの程を。

 ──というわけで今日は第一夜。先週から始まりました、駒木研究室メンバーによる競馬予想大会のプレシーズンマッチ第2戦・ローズS編をお送りします。
 なお、先週のこの時間で「プレシーズンマッチは3戦」と申し上げたのですが、それは来週の週末に駒木が神戸にいない(椎名林檎武道館公演鑑賞のため上京)を失念していた故の発言で、実は誤りでした。そういうわけで、プレシーズン戦は今回までの全2回に短縮させて頂く事にします。どうかご了承下さい。

 それでは、先週と同じく出馬表、展開予想、研究室メンバー4人の予想…という流れで進行してゆきます。先週の反省を踏まえて早速マイナーチェンジを施していますので、そちらにも注目しつつ、どうぞ最後まで宜しく。

プレシーズン第2戦・ローズS(阪神2000芝)
馬  名 騎 手

 下段には駒木ハヤトの短評が入ります。

× アドマイヤグルーヴ 武豊
出遅れに泣いた春クラシックの雪辱期し、万全の態勢で秋緒戦へ。

 

    ベストアルバム 渡辺

夏の小倉で急上昇。例年ならトライアルでも通用する水準も、今回は相手が揃った。

        テイエムオゴジョ 太宰

前走、14戦目で未勝利脱出。意欲は認めるが、さすがにここでは大苦戦。

    ×   シェリール 秋山

春はトライアル止まりも、リフレッシュ放牧で馬体大幅成長。実績は見劣るが、仕上がりは良く現在の実力は未知数。

        キャッスルブラウン 小牧太

新潟で鋭い決め手見せ連勝も、一気の相手強化と小柄な馬体に応える直線の坂が大いに心配。

        エルダンジュ 柴原

実績、ローテーション云々より、芝適性に難あって……

      × ミルフィオリ 武幸

調教本数少ないが、育成牧場で乗り込み十分。しかし、期待外れに終わった春シーズンの印象強くて。

× × ピースオブワールド 福永

オークスは条件厳しすぎたか。今回こそ仕上がり上々だが、2歳時からの成長が物足りなくて。

  ヤマカツリリー

安藤勝

前走は調整途上ゆえ度外視して良し。立て直せた気配ある今回は狙い目かも。

        10 ヘヴンリーロマンス 松永

夏の連戦応えたか、中間で軽い熱発。影響は少なそうだが更なる上がり目も期待出来なさそうで。

11 スティルインラブ

史上2頭目の牝馬三冠へ向けて視界良し。ただし今回はあくまでも試走の意味合いが強そうだ。

 

  12 シンコールビー 佐藤哲

フローラS、オークスで見せた鋭い決め脚は本物。一夏越しての成長度と良績の無い阪神コースがどうかだが……?

●展開予想(担当:駒木ハヤト)

 確固たる逃げ馬がおらず、先行争いは極めて流動的。エルダンジュ、またはヘヴンリーロマンスといったあたりが押し出されるようにしてハナに立つか。
 その後ろにはヤマカツリリーで、実は先行脚質のアドマイヤグルーヴも五分のスタートなら先団につきたいところ。ピースオブワールド、スティルインラブが中団グループで、ベストアルバムも早めのケイバをするかも知れない。最後方にはシンコールビーだが、超スローペースゆえ先頭からの間隔はさほど開かないのでは。
 よって、直線では内外大きく広がっての瞬発力勝負。位置取りの有利不利より、決め手の鋭さが明暗を分けそうだ。


●駒木ハヤトの「逆張り推奨フォーカス」●
《本命:アドマイヤグルーヴ》

 今年の秋シーズン前半のテーマは“三冠”。牝馬戦線は、スティルインラブがメジロラモーヌ以来17年ぶり2頭目、エリザベス女王杯が秋華賞に振り替わってからは初の牝馬三冠にチャレンジするという事で、このトライアルでも周囲の評価はスティルインラブ優勢のムード。まぁ確かにその力は認めるところであるけれども、今回はあくまでトライアル。仕上がりは八分〜九分に抑えなきゃいけないわ、身の安全第一に走らせなきゃいけないわ…と色々と制約が多そうな感じ。いや、むしろ負け時と言うべきか。
 そこで、スティルインラブに付ける◎印は4週間後まで温存しておいて、今回はアドマイヤグルーヴを本命に考えてみる。本番を見据えた調整はこちらも同じだが、春の成績不良を「何かの間違い」で済ませるためには、今回は是非とも好走しておきたいところ。陣営も未だ重賞タイトルが無い現状には決して満足していないはずだ。土曜に4勝2着1回と絶好調の武豊騎手も、(少なくとも今回は)強調材料になるはず。
 この2頭の相手には、やはり実績馬のヤマカツリリーとピースオブワールド。例年なら勝負駆けの昇り馬も1〜2頭ピックアップするところだが、ここまで状態の良い実績馬が揃ってしまうと出番は無さそう。

 馬連1-11、1-9、9-11、1-8 3連複1-9-11


●栗藤珠美の「レディース・パーセプション」●
《本命:スティルインラブ》

 駒木博士に今週から「予想コラムは本命馬中心でね」と言われたんですけれども、いきなり困ってしまいました。何を置いても強い、という馬を「強い」という以外にどうやって表現したらいいんでしょう?(苦笑)。あ、でもそのくらい強いんだ…という表現の仕方がありましたね。
 デビュー以来、オール連対の4勝2着1回。その2着も不利に泣いてのものですから、パーフェクトに近い戦績。その上、この夏で馬体に成長があって仕上がりも万全に近い…となれば、死角は無いと見て良いんじゃないでしょうか。少なくとも2着以内は…という意味で、▲無しで絶対視したいと思います。でもここだけの話、個人的願望としては、○→◎の的中が一番嬉しいんですけれど(笑)。

 馬連1-11、9-11、8-11


●一色順子の「ド高め狙います!」●
《本命:シンコールビー》

 先週も穴狙いしたつもりだったんですけど、確定オッズ見たらそれほどでもなかったですね(苦笑)。今週からは『じゃじゃグル』の梅ちゃんみたいに、「10倍以下の馬券は馬券じゃない」って感じで攻めていくつもりです!
 で、ローズSの本命はシンコールビー。注目は他の馬に行っちゃってますけど、オークスで上がり33秒5の脚を使って3着に入っている馬。6番人気・単勝26.7倍っていうのはちょっと軽く見過ぎじゃないですか? 超スローの展開だと逆に差し馬にもチャンスがあるって駒木博士から聞いた事ありますし(笑)、ここから大きく狙ってみたいと思います。

 単勝12 馬単12=2、12=11、2=11、12-1、12-8、12-4


●リサ=バンベリーの「ビギナーズ・ミラクル!」●
《本命:スティルインラブ》

 今週、本当にビックリしたのが阪神タイガースの優勝とそこから始まった大騒ぎ。ここまで阪神ファンがクレージーだとは……って感じです。ぶっちゃけ、日本人のイメージが変わっちゃいました。オーストラリアで読んだ日本の本ではそんなところまで教えてくれませんでしたし(笑)。
 で、競馬を見てると、阪神タイガース・カラーの勝負服を着たジョッキーの馬が走ってるじゃないですか! そうです、社台レースホースの服ですよ!
 それであんまり気になったので、今日は社台の馬から狙ってみようかなーって思ったんです……けど……う〜ん……(苦笑)。
 ──というわけで、やっぱり春から競馬を見てて一番強そうなスティルインラブを◎にしました(笑)。一応ミルフィオリの馬券も買いますけどね。

 馬連 8-11、9-11、8-9、11-12、1-11、7-11


 ……というわけで、今週からちょっとマイナーチェンジした4人の予想コラムでした。多少不真面目な予想もありましたが、まだ日本に来て半年の競馬初心者ということで勘弁してあげて下さい(笑)。では、レース回顧もお楽しみに。


ローズS 成績
× 1着 アドマイヤグルーヴ
  2着 ヤマカツリリー
      3着 ベストアルバム
× × 4着 ピースオブワールド
5着 11 スティルインラブ

単勝1 300円/枠連1-7 1380円/馬連1-9 1800円/馬単1-9 2730円/三連複1-2-9 4390円

 ※駒木ハヤトの“勝利宣言”(◎−▲馬連的中)
 いやー、展開は少し結果オーライだったけど、久し振りに気持ち良い的中だね。地力、実績重視の正攻法を捨てて、トライアル仕様・勝負気配中心のトリッキーな予想に徹したのが功を奏した感じ。
ただ、スティルインラブの負けっぷりが派手すぎて、三連複が外れになってしまったのは残念だったけどね(苦笑)。
 アドマイヤグルーヴは、本当に問題は気性だけって感じだねぇ。まぁ今日に限って言えばゲートはマシだったんだけど、道中も引っ掛かる一歩手前で、直線入口でもイヤイヤしてたし。でもそれで余裕残しの1馬身差勝ちなんだから、地力そのものはやっぱりG1級ってことなんだろうね。一度ブリンカー着けてみるのはどうなんだろうか。
 ヤマカツリリーは、あの展開(前半1000m1分01秒0のマイペース大逃げ)で粘れないんじゃあ、逆に本番はどうかな? 馬体に成長の無いピースオブワールドも上積みは厳しい感じだし、やっぱり本番の主役はアドマイヤと今日は見せ場作るだけで勝ちに行ってないスティルインラブってことになるんだろうね。馬券的にはスティルインラブと伏兵の組み合わせが面白いのかな。  

 ※栗藤珠美の“反省文”(○−△で不的中)
 昨日、予想コラムの原稿を駒木博士に手渡した時、「▲を削った時に限ってタテ目が来るもんだよ。本当にこれでいいの?」って言われたんですよね……。やっぱり、そういう時は素直に聞いておけば良かったんでしょうね……。
 それにしても、「競馬に絶対は無い」って本当ですね。今日はしみじみとそう思います(苦笑)。

 ※一色順子の“終了しました……”(△−無で不的中)
 ……すいません、今日は思いっきりブルー入ってます(苦笑)。
 いきなりから無印にしておいたヤマカツリリーが遅いペースで大逃げ。もうこの時点でわたしの握り締めていた馬券は紙くず同然だったんですけど、オマケに本命のシンコールビーはブービーから10馬身差のシンガリ負け。いくら穴狙いでも、こんな外れ方ってあります?(半泣)
 もう泣きそうなんですけど、これ以上の負けは無いって考えて、再来週からの本番は気合を入れ直してがんばりたいと思います。

 ※リサ=バンベリーの“イッツ・ア・ハードラック・デイ”(×−▲で不的中)
 今週はアッサリ外れちゃいました(苦笑)。ちょっとフザけた予想をしたらバチが当たっちゃったみたいですねー。次までにもう少し競馬の勉強をして、当たるような予想をガンバってみたいと思います!

 


 

2003年第61回講義
9月13日(土) 競馬学特論
「第1回・駒木研究室競馬予想No.1決定戦〜03年秋プレシーズンマッチ第1戦・セントウルS」

 どうも、駒木ハヤトです。今日から秋の中央場所開催も始まり、いよいよG1レースの足音が近づいて来ましたね。
 さて、これまでならG1シーズンの到来を待って開始していた競馬学特論シリーズですが、この秋は一足先に今週から“開幕”です。講義タイトルをご覧になればお判りになると思いますが、当講座では今月末から、8月の記念式典で開催を予告していた駒木研究室メンバー全員参加でのG1予想大会をやります。で、それに先立ちまして、今週から試運転がてらのプレシーズンマッチをやろうじゃないか…というわけです。
 とりあえず、プレシーズンマッチは今週から再来週までの3回。予想対象レースは、阪神競馬場の日曜メインレースである、セントウルS・ローズS・神戸新聞杯の3レースです。プレシーズンマッチですので集計等は採りませんが、4人(特に新メンバー2人)の予想傾向などに注目して“観戦”して頂けると幸いです。

 ──では、さっそくプレシーズンマッチ第1戦・セントウルSの予想をお届けします。どうぞ最後まで宜しく。

プレシーズン第1戦・セントウルS(阪神1200芝)
馬  名 騎 手

 下段には駒木ハヤトの短評が入ります。

        ガンアンドローズ 佐藤哲
大型馬の超長期休養明け。素質は感じるも今回は大苦戦。

ビリーヴ 安藤勝

実力は文句無しのNo.1。展開も向くが、問題は仕上がりと57キロ。

    × ブルーコンコルド 秋山

距離短縮は明らかにプラス。あとは古馬との相手関係。

        マルブツタイクーン 石橋守

3歳になってから惨敗に次ぐ惨敗。早熟だったのか?

テンシノキセキ 横山典

益々成長を遂げる快速娘。体調も絶好だが、カギは直線の坂と同型との兼ね合いか。

        マルカサワヤカ 熊沢

果敢な格上挑戦も、セールスポイントに欠け。

アドマイヤマックス 福永

とにかく距離適性が唯一最大の問題。キングヘイローの再来となるか?

        ニホンピロハーレー 角田

年齢的にも上がり目薄く、苦戦。

        ギャラントアロー

調教本数やや足りぬか? 展開は明らかに不向きだが……

  × ×   10 デュランダル

池添

休養明けだが仕上がりはマズマズ。今回が今後を占う試金石。

    × × 11 カルストンライトオ 武幸

2年連続このレース3着の実力馬だが、今回は長期休養明けで復調途上。

        12 タガノラフレシア 和田

別定戦では絶対条件のハナ切りすら覚束なし。

  13 ネイティヴハート 石崎隆

このレース1着ならスプリンターズS出走権が。公営No.1ジョッキーを背に、これが勝負駆け?

●展開予想(担当:駒木ハヤト)

 逃げ馬4頭で超ハイペース必至のメンバー構成。ハナを切るのは、順当ならテンシノキセキだが、スピードだけならカルストンライトオも負けておらず流動的。ただし、この先頭グループの直後にビリーヴがつけて、これが絶好のポジションに。
 有力差し馬勢は、そこからやや距離を置いて追走か。アドマイヤマックスがどのあたりのポジションを確保できるかが1つのカギに。恐らく超ハイペースに戸惑って最後方辺りからの巻き返しだろうが……。
 開幕週のパンパン馬場だけに、直線だけの追い込みは決まり難そう。それを考えても展開面はやはりビリーヴが有利。実力を発揮できるコンディションなら函館の再現も。


●駒木ハヤトの予想●

 ライバルが続々と引退し、“安定政権”樹立を目論むビリーヴがここでも優勢。まさかのポカが怖いシチュエーションではあるが、マトモに考えるほどに勝つ確率は高い。
 2番手にはネイティヴハートを抜擢。1着ならスプリンターズS出走権獲得という条件下、わざわざ石崎騎手を関西に連れて来た陣営の勝負気配がいかにも狙い頃。地力向上著しいテンシノキセキは、ハードな展開と良績の無い阪神コースが懸念材料。逆にこれを乗り越えられれば本番に期待が。アドマイヤマックスは1200mへの対応が命運を分けるはず。常識的にはNGだが、キングヘイローという前例もあるだけに無視は出来ない。

 馬連2-13、2-5、5-13、2-7 3連複2-5-13


●栗藤珠美の予想●

 函館スプリントSでも破格の強さを見せつけたビリーヴには、今回も逆らえないでしょう。展開や実績面での比較でも他の馬を圧倒していますので、死角はほとんどありません。
 2番手にはアドマイヤマックスを。安田記念の時の恩返しというわけではありませんが(笑)、地力と実績から距離にも対応できるんじゃないかという判断です。
 その後が迷ったんですが、展開が向きそうなネイティヴハート、逆に展開は向きませんが進境著しいテンシノキセキ、意外性からデュランダルを狙ってみたいと思います。

 馬連2-7、2-13、7-13、2-5、2-10


●一色順子の予想●

 春の阪急杯でも大失敗してるビリーヴは、どうも負担重量57キロとか、ヘタれ気味の調教とかで、イマイチ信頼が置けないので▲にしちゃいました。
 で、わたしの本命はテンシノキセキ。ビリーヴが伸びて来ないんなら、この馬が逃げ切っちゃう可能性が高いですよね。スイスイ〜といって欲しいです(笑)。それからもっと面白いのがブルーコンコルド。最近の成績はパッとしないんですけど、1200mレースに強いですし、コンディションもどんどん良くなってるみたいなんで、狙い目だと思います。
 あとはアドマイヤマックスデュランダルカルストンライトオなんかを手広く。

 馬単 5=3、5=2、3=2、5-7、5-10、5-11


●リサ=バンベリーの予想●

 まだ日本の競馬にくわしくないワタシですけど、ビリーヴがこの中で一番強い馬ってコトくらいは分かります(笑)。テンシノキセキとコンビで「奇跡を信じて」みたいな感じで1、2着来てくれるとウレシイです!
 あとは競馬新聞とか参考にしながら、大きなレースでイイ成績を出してる馬に印を打ってみました。全然ためにならない予想でゴメンナサイですけど、これから勉強していくつもりですので、許して下さいね。押忍!

 馬連 2-5、2-7、5-7、2-13、2-3、2-11


 ……というわけ、4人の予想をお送りしました。ちょっとまだ皆、慣れない部分もありますのでアレなんですが、公式戦までには色々な面を整備させたいと思ってますので、どうか末永くお付き合いをば。
 では、レース後の回顧でお会いしましょう。


セントウルS 成績
1着 テンシノキセキ
2着 ビリーヴ
  × ×   3着 10 デュランダル
4着 アドマイヤマックス
  5着 13 ネイティヴハート

単勝5 350円/枠連2-4 360円/馬連2-5 370円/馬単5-2 820円/三連複2-5-10 1320円

 ※駒木ハヤトの“勝利宣言”(▲−◎馬連的中)
 うーん、予想は当たっても配当がこれじゃあ「勝利宣言」って言うのはおこがましいかな(苦笑)。
 しかし、全員の予想を眺めて思うのは「ビギナーズラック恐るべし」(笑)。「奇跡を信じて」で本命・対抗的中されたらタマランよなぁ。しかもオーストラリアから来日して半年の女子高校生に(苦笑)。順子ちゃんも結果オーライとは言え、馬単で高め当ててるし、これはG1でも油断できないなぁ……。
 レースの方は、テンシノキセキの強さだけが目立った感じ。控えてビリーヴから目標にされて、それであれだけ頑張れるんだから着差以上に強い感じ。まぁ本番ではビリーヴの方が上積みがあるんで、状況は全然違って来るんだろうけどね。

 ※栗藤珠美の“喜びの声”(△−◎馬連的中)
 私だけ押さえ馬券の的中。ちょっと悔しいですね(苦笑)。でも、これも私の実力不足なんですから、真摯に受け止めなければいけませんよね。
 でも、レースの展開予想って本当に難しいですねー。確かに誰もわざと不利なレースをしたくないんですから、騎手の皆さんも色々考えるんでしょうけど……。
 来週からも頑張りますので、どうかよろしくお願いしますね。

 ※一色順子の“的中、失礼しました!”(◎−▲馬単的中)
 やりました! テンシノキセキを本命にして大正解!
 ……でも、馬券を買い過ぎて、せっかく馬単当たっても損してる私ってどうなんでしょう?(苦笑) まあ3ケタ配当ですから仕方ないですけどねー。
 そういうわけで、これからも穴狙いで頑張りますので、応援よろしくお願いします♪

 ※リサ=バンベリーの“ハッピー・ハッピー・グッドラック”(○−◎馬連的中)
 競馬の予想は初挑戦だったんですけど、当たっちゃいました♪ でも馬券が買えないんで、全然実感がわかないんですけど……(苦笑)。
 それでも、やっぱり自分の考えた通りにお馬サンが走るのは気持ちイイですね〜。来週からもまたハッピーになれるようにガンバリます!

 


 

2003年第38回講義
6月28日(土) 競馬学特論
「G1予想・宝塚記念編」

 春シーズン最後の競馬学特論ですので、出来れば珠美ちゃんとの対談形式でお送りしたかったのですが、今回もいかんせん、「時間の都合」という厄介なモノが出て来てしまいました。残念ながら短縮講義とさせて頂き、レース回顧に少し多目の時間を割きたいと考えています。

 ……それでは、早速出馬表と予想をご覧頂きましょう。

宝塚記念 阪神・2200・芝

馬  名 騎 手
    サイレントディール 安藤勝
アグネスデジタル 四位
    アサカディフィート 池添
    マイソールサウンド 本田
シンボリクリスエス デザーモ
ネオユニヴァース デムーロ
    サンライズジェガー 後藤
×   イーグルカフェ 吉田稔
    ツルマルボーイ 横山典
    10 ヒシミラクル 角田
    11 ファストタテヤマ 安田
    12 バランスオブゲーム 武幸
× 13 ダンツフレーム

藤田

    14 メジロランバート
    15 ストップザワールド 福永
× 16 タップダンスシチー 佐藤哲

 

× 17 ダイタクバートラム 武豊

 ──例年は、この時期になると必ず廃止論や6月開催論が囁かれるほど盛り上がらない宝塚記念ですが、今年に限っては現時点で考え得る限りで最高の豪華メンバーが揃ったのではないかと思います。
 例年ならば、G1級の馬が1〜2頭出て来れば御の字のこのレースで、今年は“例年なら大本命クラス”の馬が少なくとも3頭。しかも、恐らくは主催者サイドも半ば諦めていたであろう、宝塚記念へのダービー馬参戦も実現し、上位拮抗というか高レヴェル混戦模様の、馬券的にも非常に厄介なレースになったのではないでしょうか。

 ステップレースは、例年なら天皇賞組が圧倒的優位に立つのですが、今年はご存知の通り、空前の低レヴェルの上に波乱の決着とあって、全くアテになりません。ハンデ戦の目黒記念の結果が参考外なのはいつも通りで、唯一トライアルらしいトライアルの金鯱賞も、チャンピオンクラスの馬たちへの挑戦者決定戦という趣がありました。
 やはり今年は別路線組、または休養明けの実績馬に一目置かなくてはならなさそうです。ただし、安田記念に関しては、この宝塚記念と比べるとかなりメンバーの質が落ちる感じでしたので、G1だからといって過剰にその着順・成績を過剰に重視するのは如何なものかと思っています。

 次に展開です。逃げそうな馬は3頭いますが、思わぬ馬の“奇襲逃げ”がない限りは、恐らくタップダンスシチーが押し出されるように外枠からハナに立つでしょう
 後続の位置取りに関しては、出走馬が17頭いる割に脚質の棲み分けが出来ていますので、やや縦長の展開で平均ペースのまま落ち着きそうです。言わば全馬マイペースの展開といったところでしょうか。
 ただしそういった展開の場合、やや先行有利になるのが近代競馬の定め。さすがに追い込み脚質の馬はちょっと苦しい展開になってしまうのではないかと思います。やや馬場が渋り気味という事もありますし、せめて直線入口では10〜12番手から捲り気味に進出するようでないと間に合わない可能性が大です。

 ……それでは、各馬のポイントについて述べていきたいのですが、今日は時間がありませんので、有力馬だけに絞って話をしてゆきます。

 駒木の本命はシンボリクリスエス。言わず知れた、今の日本のチャンピオンディスタンスにおける現役最強古馬ですね。今回は有馬記念以来のレースになりますが、調教を十分に積んでいる上、休み明けの成績が抜群に良いという事もあり、ブランクによる悪影響を心配する必要は全く無いと思われます。
 昨年秋は、3歳馬の身で、ナリタトップロードら“テイエムオペラオー時代”の英雄たちを次々と破り、ジャパンカップ日本馬最先着(出遅れるも3着)、有馬記念制覇など、素晴らしいパフォーマンスを見せ付けました。今回のメンバーでも、能力的優位は明らかで、「マトモに走れば勝てる」馬であると思われます。

 対抗にはダービー馬・ネオユニヴァース。昨年のローエングリンの例を見るに及ばず、53kgの軽量は大きな武器になるでしょう。体調も万全ですし、名手・デムーロを鞍上に、6連勝でいきなりの古馬越えを目指します。
 ただし、例年のレヴェルなら大本命を背負ってもおかしくないのですが、世代レヴェルが全く掴めていない今の段階では、余りに信用し過ぎるのもどうかと思われます。秋には三冠挑戦を控えていますが、このレースの結果如何ではその価値に疑問符が付きかねないだけに、将来の種牡馬生活すら左右する大事な一戦となりそうです。

 3番手評価には昨年の覇者・ダンツフレームを抜擢しました。3歳時代はジャングルポケットと互角以上に戦い、昨年の宝塚記念ではツルマルボーイ以下に完勝した実績からも、そうそう実力的に見劣りする馬とは思えません。天皇賞・安田記念の敗北から人気の盲点になっているようですが、この2レースはいずれも得意範囲外の距離で、思い切って度外視してしまうのも手でしょう。
 例年、不当に人気が下がっていた実績馬がヒョコっと2着にやって来るこのレース、その意味ではこの馬が馬券上の本線だと思っています(笑)。

 4番手はアグネスデジタル。言わずと知れたワールドワイドなG1レース6勝馬です。前走の安田記念は八分のデキで見事な差し切りと、さすがは実績馬と唸らされるパフォーマンスでした。
 勿論、今回も優勝候補の一角です。アッサリと差し切ってしまっても全くおかしくはありません。ただ、さすがに2200mだと、ラスト1ハロンの粘りが欠けてしまうのではないか…という不安が否めません。果たして結果はどうなるでしょうか?

 以下は伏兵ということになりますが、最近充実著しいタップダンスシチーは、有馬記念の2着がフロックでなかった事を証明するための正念場になります。個人的にはここまで挙げた4頭のよりも頭一つ下の格付けになってしまうのですが、また展開に恵まれれば今度はアッサリと逃げ切ってしまってもおかしくありません。
 怖いのは、こちらも最近充実著しいイーグルカフェ。最近は直線でコンスタントに伸びて来るだけに、展開がハマった時は非常に怖い馬です。
 印の範囲外になりますが、ツルマルボーイもギリギリで2着候補の一員でしょう。ただ、今回は力関係だけでなく馬場状態がやや渋り気味という不利な条件が揃ってしまい、強く推せないところではあります。

 ……というわけで、フォーカスです。駒木は馬連BOX・3連複で5、6、13。元返しの押さえで枠連1-3も考えます(笑)。珠美ちゃんは、2-5、2-6、5-6、2-16、2-13、2-17の馬連6点です。

 それでは、また日曜夜の回顧編でお会いしましょう。


駒木:「……というわけで、辛いお時間のスタートだ(苦笑)」
珠美:「毎週のことですけど、ホント、溜息が出てしまいますね……」
駒木:「でも、今週は講義の時間が無くて良かった。多分、普通に1頭ずつ論評してたら、ヒシミラクルのところで『この馬が勝ったら、自分は競馬を辞める』…とか口走ってたと思うから(笑)」
珠美:「逆にその方が良かったんじゃありません?(笑)」
駒木:「酷い言われようだな〜(苦笑)。まぁ、実際そう思えて来るよ、最近の不調じゃね。
 あぁ、いつまでも雑談してちゃいけない。本題に入ろう」
珠美:「……ハイ。それでは改めて、レース結果を振り返っていきますが、まずは上位の着順をご覧頂きましょう」

宝塚記念 結果(5着まで)
1着 10 ヒシミラクル
2着 ツルマルボーイ
3着 16 タップダンスシチー
4着 ネオユニヴァース
5着 シンボリクリスエス

駒木:「3番人気までの馬が綺麗に飛んで、中堅どころの馬がワン・ツー・スリーか。まぁどの馬もG1馬かG2馬でG1でも2着の経験ある馬ばかりだから、こうなってもおかしくはないんだよね。ただ、この上位3頭を馬券の軸にする図太い神経は、僕には到底持てないけれどね(苦笑)」
珠美:「馬券と言えば、1220万円をヒシミラクルの単勝に投じた男性がいたとニュースで報じられましたね。配当金は2億円弱だったそうです。凄いですね……」
駒木:「安田記念の高額当たり馬券の配当を直接コロがしたんじゃないか…とか言われてるけどね。一部じゃタイムスリッパーなんじゃないかとまで(笑)。でも、それなら馬単と3連複で勝負するだろうと思うんだけど。あ、2着馬と3着馬忘れてたのかな?(笑)
 まぁ、個人的には、そんなバカげた行為で金を儲けられても羨ましいとは思わんけどね。どうせ、そんな金銭感覚じゃ、何年もしない内に蕩尽しちゃうだろうし」
珠美:「私は素直に羨ましいです(笑)。……それでは、上位馬を中心に1頭ずつ簡単にレース回顧をお願いしたいと思います。まず見事にG1レース3勝目を挙げたヒシミラクルからですが、勝因は何だったんでしょうか?」
駒木:「勝ちパターンにハマったって感じだなぁ。残り1000m前後からペースが上がってロングスパート合戦。しかも最後は全馬バテバテの泥仕合。ワンペースで走り続けるようなレースにはとことん向いている馬だからね。
 向正面で、シンボリクリスエスのデザーモと、アグネスデジタルの四位が後ろを随分と気にしてるんだよね。アレは多分、ネオユニヴァースの動向を気にしてたんだと思う。そこで出し抜けを食らわせようとペースを上げたら、逆にヒシミラクルに出し抜かれてしまったというね(苦笑)」
珠美:「では、実力で勝ったというわけではないと?」
駒木:「いや、“ノーマークで自分のパターンになったら現役最強馬クラスとも互角以上に闘える”という実力はあるわけだから、そこまで言っちゃマズい。そういう“限定付の強豪馬”って、意外とバカに出来ないんだよね。
 ただ、今回はアグネスデジタルやダンツフレームの凡走に助けられた感もあったし、マトモなレースになったらまだまだ分からないって感じはする。でも、この馬が出るG1は変なレースになっちゃうんだよなぁ(苦笑)」
珠美:「2着は昨年に続いてツルマルボーイでした」
駒木:「変則ペースに惑わされず、キチンと自分のレースをしたのがこの馬。全馬バテたラストの1ハロンでスタミナを残していたのが好結果に繋がったね。でも、それで届かないんだから、やっぱりちょっと物足りない」
珠美:「3着のタップダンスシチーはいかがでしたか?」
駒木:「うん、普通にG1で入着以上が目指せる馬に成長したって事で良いんじゃないかな。どの世代にも必ず1頭いる、ソコソコの実力を兼ね備えたペースメーカー役ってところ。チャンスが巡って来たらG1の1つくらい狙えそうではあるけどね」
珠美:「4着、5着には人気を分けた2頭が。ネオユニヴァースシンボリクリスエスでした」
駒木:「ネオユニヴァースはちょっとヘタレなレースしちゃったねぇ。道中は澱みの無いペースに戸惑っていた感じだったし、直線でも結構早い段階で勝負圏内から脱落しちゃったし。一応は4着に入って、最低限の面目は保った感じだけど、これが現時点でのフルの実力としたら前途は厳しいね。三冠獲っても史上最弱の三冠馬になっちゃうかも知れない。
 シンボリクリスエスは……。う〜ん、いつもなら一番力強い走りをする所で一杯になっちゃったからなぁ。タップダンスシチーに競り負けるなんて、普通じゃ考えられないから、どこか体調が万全じゃ無かったってことなんだろう」
珠美:「私の本命馬・アグネスデジタルは全く良い所がありませんでした(苦笑)」
駒木:「4コーナー手前で既に圏外だったもんね。これも実力通り走っていない。ベタな言い方だけど、前走でデキ途上の状態で激走した反動が来ちゃったのかな。まぁ、こちらは秋の天皇賞に期待だね。ただ、この馬が天皇賞勝ったら、田原成貴が『またやったなスイ』とか本に書きそうでイヤなんだけどな(笑)」
珠美:「(苦笑)……でもこれで、とうとう春のG1シーズンは終わってしまいました。私は安田記念の万馬券で何とか助かったという感じです」
駒木:「僕は救いようの無い感じだね(苦笑)。まぁ、今年はちょっと競馬の予想に専念できない事情が積み重なってるからね。受講生の皆さんには、僕の予想を外して馬券を買う事を薦めておくよ(笑)」
珠美:「では、そろそろお時間となりました」
駒木:「じゃ、講義を終わろうか。ご苦労様」
珠美:「博士も、受講生の皆さんもお疲れ様でした♪」

 


 

2003年第30回講義
6月7日(土) 競馬学特論
「G1予想・安田記念編」

駒木:「さて、今週は安田記念だ。いよいよ春のG1も“ラス前”ってことになったね」
珠美:「そうですね。肝心の馬券成績の方は2人とも散々ですけど(苦笑)」
駒木:「この前も、『駒木博士っていつも反省してますね』とか言われちゃったよ(苦笑)。まぁ事実なんだから仕方が無いけどね。正直言って、この春はマトモに予想する事もままならない時もあったくらいだからねぇ」
珠美:「でも、一番時間が無かった先週のダービーが的中なんですよね(苦笑)」
駒木:「そう。それが問題だ(笑)。でもまぁ、◎−△の的中で馬連3桁配当なんて、外れたも同然だけどね。
 ……だから何とか今週はキッチリと当てて、それなりの配当も確保したいよねぇ」
珠美:「それは私も同じです。ただ問題は、博士と私の予想印が被らないかどうかなんですけど……(苦笑)」
駒木:「それだ(笑)。まるで風呂洗い用の洗剤2つ混ぜたら有毒物質が出る…みたいな話だよなー。こんなケミストリーは勘弁して欲しいよ」
珠美:「……では、私たち2人の運命はどうなったのでしょうか?(笑) 安田記念の出馬表と予想の公開です」

安田記念 東京・1600・芝

馬  名 騎 手
    ミスキャスト 松永
    ハレルヤサンデー 蛯名
アグネスデジタル 四位
×   ボールドブライアン 柴田善
    ビリーヴ 安藤勝
    ダンツジャッジ 和田
ダンツフレーム 藤田
ローエングリン 後藤
    トウショウトリガー 菊沢徳
    10 オースミコスモ 常石
    11 ミデオンビット 吉田豊
    12 ウインブレイズ 木幡
    13 ローズバド

江田照

    14 イーグルカフェ オリヴァー
    15 タイキトレジャー デザーモ
  × 16 アドマイヤマックス 武豊
× 17 ミレニアムバイオ 福永

×

18 テレグノシス デムーロ

駒木:「(2人の予想を見比べて)微妙だなー(笑)」
珠美:「そうですね(苦笑)。本命は重なりませんでしたけど、対抗のダンツフレームが……」
駒木:「まぁ、馬券のフォーカスはほとんどダブらないだろうし、これでご勘弁願いたいね。誰に願ったらいいのか知らんけど」
珠美:「(笑)。……では、私たちだけで盛り上がるわけにも行きませんので、レースの展望へと話題を移したいと思います。
 まずは、出走馬の顔触れを見ての第一印象をお聞かせ願いたいのですが……?」

駒木:「売り出し中の新鋭マイラーが、中距離界のビッグネームに挑むチャレンジマッチ…ってところかな。もっと具体的に喩えれば、アグネスデジタル&ダンツフレーム&ローエングリン組VSテレグノシス&ミレニアムバイオ&ボールドブライアン組の6人タッグマッチだね(笑)。
 だから、レヴェル自体はそれほど低くは無いんだけど、純然たる短距離馬が少ない分だけ“春のマイル王決定戦”というキャッチフレーズには似つかわしくないレースになってしまったかも知れない」
珠美:「では、中距離馬のマイルへの適性に関しては、どのように見たら良いんでしょうか?」
駒木:「ん〜、これには個体差があると思うんだけどね。まぁ一般的に言って、G1級のマイラーには勝てないけど、G2級のマイラーとは互角以上…というところじゃないのかな。スプリンターと違ってスタミナ切れで惨敗というのは有り得ないわけだから、要はマイル戦のペースに対応できるかどうかなんだよ」
珠美:「では、今回に関しては……?」
駒木:「さっき挙げたようなビッグネーム3頭に関しては、ここでも互角以上という事になるね。事実、どの馬もマイルの実績もあるわけだから」
珠美:「分かりました。では、次にステップレースについてなんですが……バラバラですね(苦笑)」
駒木:「だね。ダンツフレームなんか新潟大賞典回りだもんなぁ(笑)。
 純粋な意味でステップレースと言えるのは、マイラーズCと京王杯スプリングCになるんだろうけど、そこから来てるのは7頭しかいないね。しかもその半分くらいは実力的に見劣りする馬だし。
 ただ、1つ言えるのは、今年の京王杯はメンバー的にはレヴェルが高くないって事。テレグノシスが大分人気になってるみたいだけど、それが京王杯1着という結果だけで支持されたものなのだったら、“危険な人気馬”って事になるだろうね」
珠美:「テレグノシスは前日締め切り段階で、単勝4.2倍の2番人気ですね。馬券を離れた部分でも注目のポイントになりそうですね。
 それでは、展開の予想もして頂きましょうか。競馬新聞の馬柱を見た感じでは、先行馬が少ない顔触れに見えるのですが……」

駒木:「そうだね。中団から中位をキープして走りたい馬が多くて、前へ前へって馬は何頭もいない…って構成だからね。例年は超ハイペースになる事が多くて、先行馬が圧倒的に不利なレースなんだけど、今回はどうだろう?
 ハナを切るのはミデオンビットかローエングリン。ローエングリンが控えて2番手…と言われてるけど、ローエングリンは速めの平均ペースで逃げるのが理想の馬だから、スローになりそうになったなら自分で引っ張っちゃうかもね。
 で、今週から仮柵が取れて、内ラチ側6〜9mが“グリーンベルト”になっているんだよね。土曜日の結果を見ても逃げ・先行が優勢みたいだし、いくらローエングリンがハイペースでレースを引っ張ったとしても、大外をぶん回すタイプの追い込み馬は相当な不利を覚悟した方が良いね」
珠美:「大外を……それって、私の本命馬のことだったりしませんか?(汗)」
駒木:「さぁね(笑)」
珠美:「どうしていつもこんな展開になっちゃうんでしょうね(苦笑)。……では、気を取り直して…と言っても私だけですけど(苦笑)、それでは博士に1頭ずつ解説して頂きましょう。まずは1枠の2頭からお願いします」
駒木:「ミスキャストは一応昇級戦になるんだけど、もともとはクラシック戦線で走ってた馬なんだよね。まるで手塚賞獲った新人マンガ家が、流転の末にマイナー青年誌で復活したみたいな話だけど(笑)。
 そういう意味では、一概に『昇級戦で不安』とは言えない。だけど、その当時でもG1にはちょっと届かないようなランクだったし、やっぱり苦戦は苦戦だろうね。1600m戦で4戦4勝っていうのは確かに魅力ではあるけれども。
 ハレルヤサンデーの方は本当の昇級戦。ジックリと育てれば重賞の1つや2つは獲れそうだけど、いきなりこのメンバー相手で好走するのは辛いだろうね」
珠美:「次は2枠をお願いします。取捨選択が難しそうな2頭ですが……?」
駒木:「確かに難しいね。まずアグネスデジタルだけど、距離とか芝・ダートとか抜きにした“格”だけならば、このメンツでは3枚くらい抜けてるんだよ。テイエムオペラオーに勝ってるわ、国際G1は獲ってるわ。
 ただしこの馬、ダートで力の要る馬場、しかも2000mくらいの条件が理想だと思うんだよね。芝で良馬場のマイル戦……確かにマイルCSも勝ってるんだけど、本質的には向いていないだろうね。あと、さっき珠美ちゃんが言ったみたいに、この馬は1頭だけ離れた外側を走って追い込むのが勝ちパターン。それに加えて、調子がまだ絶好調まで至っていないとか考えると、今回に限っては過信は禁物というところだね。
 ボールドブライアンはローエングリンを差し切った東京新聞杯がセールスポイント抜群だね。でも今回は追い込み戦法が簡単に通用するとは思えないんだよね。ひょっとしたら…という馬ではあるんだけど」
珠美:「続いて3枠をお願いします」
駒木:「ビリーヴは1600mじゃスタミナが保たないだろうね。ただし、7年前のヒシアケボノみたいにギリギリまで粘るケースも考えられるから、3連複・ワイドなら面白いんじゃないかな。
 ダンツジャッジは、勲章がハンデ54kgで勝ったG3が1つだけじゃ、どうにも心許ない。重馬場にでもならないと勝ち目は薄いね。重馬場でも薄いままだろうけど(笑)」
珠美:「人気馬が同居したのが4枠でした。博士のジャッジはどうでしょうか?」
駒木:「去年の2着馬・ダンツフレームがいよいよ復調したみたいだね。アグネスタキオンやジャングルポケットと五分に争った馬なんだから、“格”はアグネスデジタルに次ぐ2番手。問題はやっぱり距離だろうね。1600mが本質的に向いているとは思えないもんね。でもまぁ、主力の一角だね。
 ローエングリンはすっかり安定するようになったね。ただ、展開予想の時にも言ったけど、この馬は瞬発力が足りないから、道中のペース配分が問題になって来るね。マイペースで行けたら優勝候補筆頭。ただし、決め手勝負になってしまったら、長い直線で次々と出し抜けを食ってしまう可能性も大だ。過信は禁物。」
珠美:「有力馬も弱点も抱えているみたいですね。……さて、ここからは人気薄の馬がしばらく続きますが……」
駒木:「5枠・6枠いっぺんにやっちゃおうか。まず5枠トウショウトリガーは『出るだけ』って感じだね。かける言葉が見つからない(苦笑)。オースミコスモは牝馬限定でもG1では頼りない感じだからねぇ。それにこの馬、ベストは1800mって気がする。
 6枠にいってミデオンビット。G3ならなんとかなりそうだけど、正直、ここではペースメーカーで終わりそうだね。ウインブレイズは能力面云々以前に、大型馬の久々ってのはちょっとね」
珠美:「それでは次は7枠になりますね。3頭まとめてお願いします」
駒木:「ローズバドは陣営も認めている通り、牝馬限定戦でこその馬。それに極端な追い込み脚質っていうのもマイナスだ。あと、個人的にはこの馬、園田の小牧太騎手に乗ってもらいたいんだけどね。
 このところのイーグルカフェは凄いね。前走も不調が伝えられていた中で2着粘り込み。デットーリマジックが未だに生きている感じだ。
 で、今回は久しぶりに芝に戻って来たわけだね。恵まれとはいえ、NHKマイルCで芝でもG1制覇している馬だし、怖いと言えば怖い。本当は印を打とうと思ってたくらいなんだよ。ただ、これまでの実績を見てみると、強くは推せないんだよなぁ。面白い存在ではあるんだけど。う〜ん……。
 タイキトレジャーは掴み所の無い馬だよね。G1には今一歩届かないように見えるんだけど、これまでの着順だけを考慮したら不気味ではある。今回も好調で、ギリギリ2着粘り込みとかなら考えられそうだし、穴党の人は3連複や馬単の2着流しで狙ってみるのも手かもね」
珠美:「駆け足で来ましたが、いよいよ8枠です。人気馬が揃っていますが、どうでしょうか?」
駒木:「まずはアドマイヤマックス。菊花賞でも人気を集めた馬だけど、マイル戦がベストとは思えないし、去年の秋のクラシック戦線は酷いレヴェルだったから、ここで通用するかどうかは極めて微妙としか言いようが無い。調教量は足りてるけど、半年の休養明けというのも勿論マイナスだ。
 去年の3着馬・ミレニアムバイオ。勝ち鞍が1600mだけという生粋のマイラーだね。重賞勝ちはマイラーズCの1つだけだけど、絶えず人気を背負う重圧の中で、なかなか頑張っている馬だと思う。調子も上向きだし、人気の盲点になってるみたいだけど、それなりの評価は必要なんじゃないかな。
 そして問題のテレグノシス。ヤネがデムーロだとか、色々セールスポイントはあるんだけど、僕にはどうにも地力が足りてないような気がしてならないんだよね。掲示板に載るくらいなら出来るだろうけど、勝ち負けとなると正直疑問。まぁ、神業のようなイン突きとかカマされたら話は別だけどね。でもそこまでしてまで評価を上げたくないなぁ」
珠美:「……ありがとうございました。それでは、時間に余裕もありませんし、私たちのフォーカスを発表して講義を締め括りたいと思います」
駒木:「僕は7、8、17の馬連BOXと3連複。本当なら枠連2−4とか買いたくてたまらないんだけど(笑)」
珠美:「私はいつも通り馬連6点で勝負します。3-7、3-8、7-8、3-18、3-17、3-16。私も枠連2−8に逃げたくなりますね(苦笑)」
駒木:「それじゃ、お疲れ様。レース終了後は笑顔でコメント残せると良いね」
珠美:「そうですね。あ、でも7-8以外の決着だと、必ずどちらかが外れる事になるんですけど(苦笑)」
駒木:「あ、そうか(笑)。じゃあ、珠美ちゃんには気の毒だけど……(笑)」
珠美:「止めて下さい(苦笑)。ま、どっちが勝っても恨みっこなしということで」
駒木:「そうだね。じゃ、お疲れ様でした」
珠美:「ハイ。皆さんも頑張って下さいね〜」


安田記念 結果(5着まで)
1着 アグネスデジタル
2着 16 アドマイヤマックス
3着 ローエングリン
4着 14 イーグルカフェ
5着 ダンツフレーム

 ※駒木ハヤトの“敗戦の弁”
 まぁ「恨みっこなし」ってことで、おめでとう珠美ちゃん。この講座で初めての万馬券的中と言う事で、講師の僕としても鼻が高いです。これからも頑張って下さい。
 ……しかし、個人的にはペースが落ち着いて決め脚勝負のレースになったのが痛かったって感じかな。ローエングリンの負けパターンになっちゃったもんねぇ。でも、ミデオンビットにタイミング良く行かれたってのはあったけど、もうちょっと積極的にペース上げに行っても良かったんじゃないかと思うんだけど、後藤騎手は。せめて直線手前からロングスパートかけるくらいの工夫は欲しかったね。
 しかしアグネスデジタルはやっぱり強いわ。やっぱりテイエムオペラオー世代っていうのは一味違いますな。

 ※栗藤珠美の“喜びの声”
 遂に、遂にやりました! 万馬券的中です! 
 ここ最近は武豊騎手のために、大分お金を損して来た気がするんですけど、やっとその分を返してもらうことが出来ました♪
 でも、去年の菊花賞のノーリーズン落馬で被った損失から考えると、まだまだ金額が足りていませんので(苦笑)、また宝塚記念でお願いしたいなあ…なんて思ってます。 

 


 

2003年第28回講義
6月2日(月)・第2時限 競馬学特論
「G1プレイバック・東京優駿(日本ダービー)編」

駒木:「今、午前4時前か。ふぅ、やっと2限目の収録が始まるよ。やらなきゃ良かった、こんな馬鹿げた事(苦笑)」
珠美:「いきなり全てを否定するような事をおっしゃらないで下さい。それじゃ、2ヶ月ぶりの講義参加で張り切ってる私こそ馬鹿みたいじゃないですか(苦笑)。
 ……あ、今日の講義の進行役を務めさせて頂く、栗藤珠美です。どうぞよろしくお願いしますね」

駒木:「いつも、講義の計画を立てた時には時間が余ってるように感じるんだけどねぇ(笑)。いざ始まった時には時間が足りないんだよな。
 ──まぁそうやってる時間も惜しいから、さっそく本題に移ろうか。珠美ちゃん、進行は頼んだよ」
珠美:「ハイ。今日の講義では、日付の上で昨日、6月1日に行われました日本ダービーのレース回顧を、駒木博士の解説を中心に進めてまいります
 ですが、まずここで、そのダービーに出走しました18頭を出馬表で改めて紹介しておきたいと思います。ついでに…と言ってはアレですけど(笑)、私たち2人がつけた予想印も一緒に公開しておきましょう

駒木:「この部分は、本当なら日曜の早朝にやるつもりだったんだけど、僕がダウンしちゃったからね(苦笑)。いやはや、面目ない」
珠美:「……それでは、出馬表をどうぞ」

東京優駿(日本ダービー) 東京・2400・芝

馬  名 騎 手
サクラプレジデント 田中勝
    スズカドリーム 蛯名
× ゼンノロブロイ 横山典
    チャクラ 小林徹
エイシンチャンプ 福永
×   スズノマーチ 北村宏
    エースインザレース 松永
    ラントゥザフリーズ 藤田
  × タカラシャーディー 佐藤哲
    10 マーブルチーフ 池添
    11 リンカーン 柴田善
    12 ゼンノジャンゴ デザーモ
13 ネオユニヴァース デムーロ
    14 クラフトワーク 後藤
    15 コスモインペリアル 武幸
  16 サイレントディール 武豊
    17 マイネルソロモン 四位